プロ野球日ハムのOBで来季から内野守備走塁コーチに就任する稲田直人氏(42)が2021年12月12日に公開されたユーチューブ動画に出演し、新庄剛志監督(49)のチーム作り方針に感銘を受けたことを明かした。
動画は日ハムの元投手で野球解説者の岩本勉氏(50)がMCを務め、対談形式で進められた。
「新庄ビッグボスが『横一線だよ』と言っているので」
稲田氏は03年のドラフト5位で日ハムに入団し6年間チームに在籍。その後は横浜ベイスターズ、楽天と渡り歩き12年に現役を引退した。引退後は野球解説者として活動し、テレビ、ラジオなどで解説してきた。
ここ数年、日ハムの試合を中心に見てきたという稲田氏は「今どういう野球とか、どういう風にやっているのかとか分かってるんで。そこの考えと選手の守備への捉え方とか。この選手はどういう意識で守備を意識して試合をやってるのかという」と語り、「まずコミュニケーションから入って」と指導スタンスを明かした。
来季指導者としてグラウンドに立つにあたり新庄監督の一言が心に響いたという。
「新庄ビッグボスが『横一線だよ』と言っているので。これが僕にとってすごくありがたくて」と吐露した稲田氏。その理由を岩本氏から「気遣いなしでいけるから?」と問われ「はい」と即答した。
稲田氏「使命感もあるし責任感もある」
新庄監督は11月4日の監督就任会見の中で「レギュラーなんか1人も決まっていません」と明言し、チーム内の競争を促した。また、12月5日に行われた球団の新入団選手会見でもルーキーらを前に「横一線」を強調した。
「スタートラインはここにいる選手も去年1軍で活躍した選手も2軍の選手も本当に一線なので、ここにいる選手が(開幕戦の)福岡ドームでプレーしているかもしれないので『早く1軍に上がれたらいいな』じゃなくて、『必ず俺が開幕戦のグラウンドに立つ』という強い気持ちを持ってないと必ず行けない」
稲田氏はコーチとして「使命感もあるし責任感もある」と語気を強め、「コーチは使われてなんぼだと思っている。まず使ってもらって。どういう風に使うのかは選手それぞれあると思うので」と意気込んだ。