「なかよし」連載2作品終了、著者と契約破棄 原作担当が女児わいせつで有罪判決「卑劣かつ悪質」

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   講談社(東京都文京区)は少女漫画雑誌「なかよし」で連載していた「はらぺこペンギンカフェ」「とむとじぇりー ナナイロ」の連載終了を2021年12月13日に公式サイト上で発表した。

   発表によると、2作品の共同著作者「きゃらきゃらマキアート」の原作担当者が、小学生女児に対する強制わいせつ等の公訴事実で、有罪判決が確定したため。講談社は「断じて許されない卑劣かつ悪質な行為」だとし、コミックスの回収などを進めている。

  • 「なかよし」2022年1月号(講談社ニュースリリースより)
    「なかよし」2022年1月号(講談社ニュースリリースより)
  • きゃらきゃらマキアート活動終了のお知らせ(ツイッターより)
    きゃらきゃらマキアート活動終了のお知らせ(ツイッターより)
  • 「なかよし」2022年1月号(講談社ニュースリリースより)
  • きゃらきゃらマキアート活動終了のお知らせ(ツイッターより)

11月25日に有罪判決

   「はらぺこペンギンカフェ」は2019年3月号から連載を開始。食いしん坊なパティシェのペンギンを描いた作品で、20年11月には単行本化している。「とむとじぇりー ナナイロ」はカートゥーンアニメ「トムとジェリー」のスピンオフ作品として2021年8月号から連載を開始していた。

   2作品の著者は「きゃらきゃらマキアート」。著者のプロフィールについて、講談社コミックプラス公式サイト「はらぺこペンギンカフェ」のページでは「京都出身、在住の漫画家兼イラストレーター」と紹介されていた。

   ただ、講談社の担当者は13日、J-CASTニュースの取材に対し「きゃらきゃらマキアート」は個人ではなく、原作、イラストと複数の担当者がいる「共同著作者」だと説明した。

   発表によると、この「きゃらきゃらマキアート」のうち、主に原作を担当していた著者が、20年春から夏にかけて起こした強制わいせつ等の事案で逮捕・起訴されていた。21年11月25日には小学生女児に対する強制わいせつ等の公訴事実で懲役 3年執行猶予5年(付保護観察)の有罪判決を受け、被告人本人は控訴せず判決が確定したとしている。

「小学生・中学生等の皆様を対象読者とする同誌において...」

   2作品の連載は2021年12月号(11月2日発売)で終了。2022年1月号(12月1日発売)の誌面では連載終了の旨を伝えていた。
講談社は発表の中で「被害者側の心情に寄り添うことを第一と考え、また刑事裁判の進行状況等を勘案した」ことから、このタイミングでの経緯公表になったと説明。13日までに「きゃらきゃらマキアート」との契約破棄、コミックスの店頭からの回収と無期限の出荷停止、電子書籍版の削除等の措置を決定し、進めているとした。

   講談社は発表の中で「小学生・中学生等の皆様を対象読者とする同誌において連載中であった著者が、このような事態を起こしてしまったことにつきまして、断じて許されない卑劣かつ悪質な行為であると考えます」とし、「被害者やその保護者、関係者の皆様に深くお詫び申し上げますとともに、読者のかたがたに謝罪いたします。まことに申し訳ありませんでした」と謝罪した。

   最後に「今後も読者の皆様に愛される『なかよし』を発行しつづけることができるように、万全の編集体制と最大限の危機管理を心がけてまいります。ご理解のほど何卒よろしくお願い申し上げます」とした。

   きゃらきゃらマキアートは14日、ツイッターで「作家活動終了のお知らせ」を掲載。「様々な事情があり、きゃらきゃらマキアートとしての活動ができなくなりました」と、15年間の活動を終える旨を伝えた。

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