「なんともったいないお言葉...」
一橋家の人間として働いていた栄一と喜作はともかく、惇忠にとって慶喜は雲の上の存在。栄一は慶喜に対し、惇忠について「我らはこの兄にすべてを教わりました」と紹介すると、慶喜は「存じておる。幕臣であった渋沢平九郎の実の兄であることも、そのあと富岡の製糸場で励まれたことも」とし「長く生きて国に尽され、言葉もない。残され生き続けることがどれほど苦であったことか...」と労う。
この有難い言葉に惇忠は目に涙を浮かべ、「あぁ...なんと... なんともったいないお言葉...」と頭を下げると、ナレーションで「惇忠は20世紀の訪れとともにこの世を去りました」と突然死が伝えられるのだった。
惇忠ほどの重要な役でもナレーションで死を伝えられる通称「ナレ死」という演出に、視聴者からは「兄い今死んでもいい位幸せ感じてるな?って思ったらナレ死」「そうだった、兄ぃは先に(1話で)慶喜様を見ていたんだよね...。そこから始まったからな... 良かったね兄ぃ ってナレ死した...」「惇忠兄ぃが慶喜に会って誉められるなんてまさかフラグじゃないよな?と思ったら即ナレ死」「ああ...尾高さんも... 主要人物が『この世を去りました』とどんどんナレ死していくのを聞くと、この大河ももう終盤なんだなー...と寂しくなります... 尾高さん、本当に大きな人でしたよね...」「尾高の兄い報われた泣...でもナレ死」などと反響があがっている。