日本の空から「オリパラ塗装機」消える 大会延期に機体トラブル...紆余曲折の歴史に幕

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JALもANAもエンジントラブルの影響で...

   1号機は大会開幕の5か月も前の21年2月に運航を終えている。米プラット・アンド・ホイットニー(PW)社製のエンジンを搭載したユナイテッド航空機が発火事故を起こし、国交省がPW社製エンジンを積んだ777型機の運航停止を命じたためだ。JALはこれが原因で、777型機の国内線仕様機を従来の予定よりも早い20年度内に退役させている。

   2号機は、さらに3か月早い20年11月に通常塗装に戻された。JAL広報部は、その理由として「整備スケジュール」を挙げている。

   全日空(ANA)は、日本の代表的風景にテニスやゴルフといった各競技のシルエットをあしらったデザインの「HELLO 2020 JET」(ボーイング777-200型機)の運航を18年1月に始めた。JALと同様のPW社製エンジンの問題で、やはり21年2月に運航を終えている。

   20年3月に行われた聖火の輸送でも特別塗装機が活躍した。輸送はJALとANAが共同で担当し、JALが所有するボーイング787-8型機(登録番号JA837J)が特別機に衣替えされた。「TOKYO 2020 OLYMPIC TORCH RELAY」の文字と、聖火リレーの標語「Hope Lights Our Way」が描かれ、機体前方にはJAL・ANA両社のロゴマークがペイントされた。20年5月には元々のJAL塗装に戻されている。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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