ボクシングのWBA、IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(28)=大橋=が2021年12月14日に東京・両国国技館で挑戦者アラン・ディパエン(30)=タイ=を迎えて防衛戦を行う。
2年ぶりとなる国内試合で「モンスター」がどのようなパフォーマンスを見せるのか。挑戦者のベルト奪取はあるのか。J-CASTニュース編集部は、協栄ジムの金平桂一郎会長(56)に試合の行方を占ってもらった。
ディパエン陣営は一歩も引かずに真っ向勝負の構え
今回井上に挑戦するのはWBA同級10位、IBF5位のディパエンだ。プロ戦績は14戦12勝(11KO)2敗とキャリアは浅いものの、ムエタイでは60戦(50勝10敗)の戦績を誇る。19年6月に東京・後楽園ホールのリングに上がり、日本人選手を相手に2回TKO勝利を飾っている。
ディパエン陣営は11月28日に来日しており、決戦に備え横浜市内のホテルの隔離された空間で調整を続けている。
ディパエンのマネジャーと20年来の付き合いで、来日前にマネジャーとコンタクトを取ったという金平会長は「ディパエン陣営はかなり強気です。タイで200ラウンド近くのスパーリングを積み仕上がっていると思います」と話した。
金平会長によると、ディパエンのマネジャーは来日経験が豊富で、井上が過去タイ選手を相手に戦った世界戦で2度タイ側のセコンドに付いている。井上の強打を目の当たりにしているだけに警戒心を深める一方で、一歩も引かずに真っ向勝負の構えを見せているという。