朝日新聞デジタルは2021年12月2日に配信した記事「隔離生活初日、3時間遅れで出てきた昼食は...『健康管理も難しい』」について、「記者が取材した内容が正確には伝わらない」として、12月4日までに見出しと本文を修正した。
記事をめぐっては、見出しと記事の内容が乖離しているとして、ネット上で批判が出ていた。
「行政の混乱」伝える記事だったが...
朝日新聞デジタルで12月2日に配信された記事は、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の水際対策強化による、行政の混乱を伝えたもの。記事では2日に英国から帰国し、ホテルで隔離生活を送る女性の昼食について触れている。
女性の部屋には、当初伝えられていた配給時間から約3時間が経過した頃に、カップ麺と白米が届けられたという。部屋に電子レンジはなく、「冷たい白米を口に運んだ」と食事の様子を紹介。女性は「税金で出してもらっているのはありがたい」としつつ「これが続けば健康管理も難しい」とコメントしていた。
その後、入国者の食事を管理する福岡検疫所への取材内容を掲載。2日には入国者向けの弁当が用意されていたが、入国者の到着遅れにより弁当の消費期限が切れ、急きょカップ麺と白米が配給された、という経緯が紹介されている。
しかし、「隔離生活初日、3時間遅れで出てきた昼食は...『健康管理も難しい』」という見出しからは、こうした経緯が伺えないとして、ネット上では「恣意的な報道」「見出し詐欺」との指摘が相次いでいた。