個人アカウントの発言を見直し
しかし12月2日、編集部で中止を決断した。
「当特集を予定していることを樋口氏が自身のツイッターアカウントで告知したところ、絶版書籍の著者や読者の方などから不快感が示されました。絶版の書籍が生まれている状況に対して、版元として配慮が足りなかったと判断し、企画の中止を塩澤個人のアカウントで発表、謝罪しました」
今回の企画は、異常論文特集同様に関係者らのツイッターでのやり取りによって進められた。塩澤さんによれば、これらのアカウントは本人のもので間違いないが、早川書房やSFマガジン公認のものではなく、「良識の範囲内で個人としての運用が認められていた」という。今後は再発防止に努めていくとする。
「個人アカウントでの発言とはいえ、常に作家や読者の方々への配慮を怠らないよう、自らもふくめ社員教育を徹底、真摯な雑誌・書籍作りを心掛けていきます。あらためて作家や読者の方々にお詫びいたします。申し訳ありませんでした」
『SFマガジン』「読みたくても高騰していてなかなか読めない幻の絶版本を、読んだことのない人が、タイトルとあらすじと、それから読んだことのある人からのぼんやりとした噂話だけで想像しながら書いてみた特集」ですが、複数の方から不快感を示されています。真摯に受け止めさせていただきます。
— 樋口恭介(編著『異常論文』10/19刊行) (@rrr_kgknk) December 2, 2021
SFマガジンで予定しておりました「読みたくても高騰していてなかなか読めない幻の絶版本を、読んだことのない人が、タイトルとあらすじと、それから読んだことのある人からのぼんやりとした噂話だけで想像しながら書いてみた特集」は、企画者の樋口恭介氏とも相談の上、中止を決定いたしました。
— 塩澤快浩 (@shiozaway) December 2, 2021