「選抜総選挙」「じゃんけん大会」開催のグループも
ベトナム以外に、コロナ禍の影響が表面化したのがインドネシアとインドだ。インドネシアの首都・ジャカルタを拠点にするJKT48は21年1月、メンバー65人中26人のリストラを発表。3月から規模を縮小して再スタートを切った。
インドでは19年6月、首都ニューデリーがあるインド北部を拠点に「DEL48」を立ち上げることを発表。19年末のNHK紅白歌合戦にはメンバーのひとりが日本に派遣され、NHK紅白歌合戦のAKB48のパフォーマンスに出演した。だが、20年10月にコロナ禍による「一時的な活動停止」を発表。「活動再開のタイミング適切な時期に発表する」としていたが、活動が再開できない状態が続いている。
DEL48と同時に、ムンバイが拠点の「MUB48」結成も発表されていた。ただ、公式サイトはトップページに「COMING SOON」と表示されているだけで、実質的な活動が行われた形跡は見当たらない。何らかの理由で立ち上げが頓挫している可能性もある。
ただ、ベトナムとインド以外の6グループは、コロナ禍でも実質的な活動を続けている。JKT48、バンコクのBNK48、チェンマイのCGM48、上海のAKB48 Team SH、台北のAKB48 Team TPは、21年に入ってからもシングル曲をリリース。そのうちJKT48以外の4グループはAKB48楽曲の現地語版ではないオリジナル楽曲を発売した。上海では、日本では今は行われていない「じゃんけん大会」を11月に開いた。マニラのMNL48では、派生ユニットによる楽曲を発売したほか、2月に「選抜総選挙」の開票イベントを開いている。JKT48とBNK48には専用劇場があり、定期的に劇場公演を開いている。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)