東京都台東区内の人気弁当店「キッチンDIVE」御徒町店で、若い男が万引きする様子が店のライブ配信に映り、視聴者から店に通報が入った。
この様子の録画が店のツイッターに投稿され、注目されている。店では、弁当類の窃盗に怒りをにじませ、「警察に被害届を出す方向で考えたい」としている。
「窃盗事件と判断し、警察に相談したい」
店員が売り場に弁当や総菜を並べている右横で、帽子を深々と被り、黒いマスクをした男が、弁当類2つを右手に持って立っている。
店員がカウンター内に戻ると、左手で3つ目の弁当類を取り、また置く。男は、周囲を伺いながら、今度は、弁当類2つをテーブルに置いて、入口にあるアルコール消毒液を手にかけた。また、弁当類2つを右手に持ち、別の弁当類を左手で取って再び置いてから、パーカーのポケットに左手を突っ込む。
そわそわしている感じで、3つ目の違う弁当類を右手の弁当類の上に乗せると、そのまま入口から外に出て行った。
この様子を撮った2分あまりの動画は、2021年12月6日に店のツイッターに投稿された。
それによると、万引きがあったのは、同日午前0時45分ごろだった。
店では、客が弁当などの在庫確認もできるとして、24時間営業の売り場の様子をユーチューブでライブ配信しており、視聴者から報告を受けて万引き被害が分かった。
夜勤スタッフに動画を見せたところ支払いの確認ができなかったといい、「窃盗事件と判断します。万引きは窃盗です」と男を強く非難した。ライブ配信は、店頭や店内で告知しているにもかかわらず起きた大胆な犯行で、店では、「警察に御報告、相談したいと思います」とも告げた。
万引きした男は、その前に下見のため来店?
キッチンDIVE代表の伊藤慶さんは6日、J-CASTニュースの取材に対し、盗まれたのは弁当か総菜3点で、被害額は2000円前後だとした。
「現在は、スタッフに事情を聞いて、状況を確認しているところです。警察には、被害届を出す方向で考えたいと思っています」
スタッフに確認したところ、4日深夜にも、同じ男と見られる人物が店に来ていたという。もし同じ男だとすれば、事前に下見をしていた可能性があるようだ。
キッチンDIVEでは、18年9月に亀戸の本店でライブ配信を始めてから、それまで1日4、5件あった万引き被害がほとんどなくなったという。しかし、御徒町店など都内のチェーン店が計4店に増えると、3か月に1、2件ぐらいのペースで被害が出ているとしている。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)