五輪柔道で銅、在日3世・安昌林が引退表明 日韓両国での「差別体験」告白でも注目

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銅メダル獲得巡り地元放送局が「不適切放送」

   東京五輪で安が銅メダルを獲得した試合は、韓国国内で大きな話題を呼んだ。試合を中継した韓国放送局MBCの実況が「私たちが望んでいた色のメダルではありませんが」とコメント。地元メディアによると、視聴者から「不適切放送」など批判的な声が殺到した。

   また、安は東京五輪後の8月中旬に韓国のテレビ番組に出演し、これまでの柔道人生を振り返りながら日韓両国で体験した差別を赤裸々に語った。

   地元メディアによると、番組の中で安は日本で活動していた時代について韓国籍であるゆえに出場出来ない試合があったとし、選手として目標意識を持つことが大変だったことを明かした。

   日本での生活の中で「朝鮮人という言葉をよく聞いた」と言い、在日韓国人を嫌悪する団体による暴動やヘイト発言などについても言及。自身の弟が学校で在日韓国人を嫌悪する団体から罵声を浴びせられたという。

   その一方で韓国でも多くのひどい言葉を受けたことを明かしており、「在日(韓国人)ということがより強く感じられたのは韓国に来た時だった」と振り返っている。

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