ツイートまとめサービスTogetter(トゥギャッター)を運営しているスタッフがTwitterで注目された話題を厳選し、考察するコラムの第29回です。今回は、日本でも知られるようになってきた「シュトレン」とTwitterの関係について掘り下げます。
Togetter社が解説する「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド」<出張版>
シュトレンとは、キリストの降誕(クリスマス)を待つ期間にあたるアドベントに食べるドイツの伝統的な菓子パン。日本では「シュトーレン」とも呼ばれますが、「シュトレン」のほうがドイツ語の発音に近いそうです。
先日、「『シュトレン』っていう名前は聞いたことがあるし、見たこともあるけど...」という人に向けた解説ツイートが大きく拡散しました。
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Twitterでは12月に入るとシュトレンについてのツイートが一気に増え、写真を見て「もうすぐクリスマスだな~」と思う人も多いようです。数年前まではそれほど知られていませんでしたが、販売するお店が増えるなど日本でも少しずつ定着しています。
保存食のシュトレンを美味しく食べるには?
アドベントは約4週間あるため、もともと長期間の保存ができるように作られているシュトレン。本場のドイツではなんと年単位での保存ができるものもあるようです。ただし日本で買える日本人向けにアレンジされたシュトレンはそうではないものも多いので注意してくださいね。
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シュトレンが長持ちするのはバターで生地をコーティングし、外気に触れないようにする製法に理由があります。そのためシュトレンを作る際には、焼きあがった生地をバターの海にドボンとつけるという、なんとも罪深い過程があります。
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また、シュトレンを美味しく食べる方法もTwitterユーザーのあいだでよくシェアされています。なんとなく端から切りたくなるフォルムをしていますが、真ん中から切って切り口をくっつけて保管することで乾燥を防ぎ、美味しくいただくことができるそう。
<「これが正しい切り方」シュトレンの切り方は真ん中から少しずつ切って両端をくっ付けると乾燥せずに保存できるよという図説 - Togetter>
Twitterで話題になった2つのできごと
では、シュトレンはいつごろからTwitteで話題にのぼるようになったのでしょうか。Togetterのまとめで「シュトレン」「シュトーレン」が含まれるものの数を調べたところ、2013年に大きく伸び、2016年も多くなっていました。
2013年は『うたの☆プリンスさまっ♪』シリーズに登場するキャラクター「カミュ」の公式アカウントがツイートしたことで注目度がアップ。推しキャラが紹介したシュトレンを実際に食べてみたファンも多かったようです。
2016年には新宿伊勢丹が同店で予約できる16種類のシュトレンの「断面図」を掲載したカタログを配布して話題に。それぞれの特徴が詳しく解説されており、断面図が載っている点もTWitterユーザーに好評でした。どれも美味しそうで、見ているだけで食べたくなっちゃいますね。
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その後もシュトレンはTwitterでたびたび話題になり、クリスマスらしさを感じる食べ物のひとつになってきました。クリスマスが近づくとシュトレンのツイートが増える理由は以下の3つが挙げられます。
・アドベントという特別な期間に食べるものなのでツイートが集中しやすい
・作り方や保存方法などまだ知られていないことが多く、発見がある
・シュトレンが好きな人やお店など情報を発信する側とシュトレンのことを知りたい人のニーズがマッチしている
今年はいろいろ試食してみて、好みにぴったりのシュトレンを探してみるのもいいかもしれませんね!以上、Togetterがお送りする「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド出張版」でした。次回もお楽しみに。