モノレールで日本一の営業距離を誇る大阪モノレールが、2021年12月11日にダイヤを改正する。対象となるのは休日のダイヤで、列車本数の削減がメインとなる。
平日ダイヤに変更はないものの...
全長28キロの大阪モノレールは、本線(大阪空港~門真市)、彩都線(万博記念公園~彩都西)の2路線からなる。関西以外の方だと、大阪国際(伊丹)空港へのアクセス路線
というイメージが強いだろう。12月11日からのダイヤ改正では、本線における休日ダイヤの概ね11時~21時台に関して、運転間隔を10分から12分に変更する。つまり1時間あたりの列車本数は6本から5本になる。
また休日夕方に設定され、5月から運休している千里中央~門真市間の区間列車が廃止となる。これらの減便は利用客減少が原因だ。
彩都線では休日ダイヤの概ね11時台~21時台が12分間隔に統一される。現状と比較すると12時~14時台は増便になる一方、概ね11時台と15時~21時台については減便となる。
なお今回のダイヤ改正では平日ダイヤの変更はない。また始発列車、最終列車の時刻にも変更はない。
日中運転間隔は平日と休日で異なる点に注意
現時点では、大阪モノレールにおける日中時間帯のダイヤは平日も休日も10分間隔となっている。つまり、今回の改正によって、平日と休日で日中時間帯の運転間隔に差異が生じることになる。
思い返すと、10月2日に行われたJR西日本のダイヤ改正でもJR神戸線・京都線(東海道・山陽本線)一部区間の休日ダイヤにおいて列車本数が削減された一方、平日ダイヤは変更されなかった。
コロナ禍になり減量ダイヤが続いているが、今後、JR西や大阪モノレールのように、他の路線も休日の日中時間帯の列車本数を削減することがあるかもしれない。
(フリーライター 新田浩之)