「コロナ禍で飲食を控え、マナーはむしろ良くなっている」
「コロナ禍以前においては、『弁当の汁ものがこぼれたもの』『チョコレートの染み付き』『ペットの毛のこびりつき』などのほか、ひどいものでは『荷棚の上に飲みかけのカップを放置したもの』などが、稀に見られました。何かしらの液体による座席濡れについては、コロナ禍以前において、発見できたものだけでも『1万件以上/年』が認められました。現在は、食べ物によって座席を直接汚すような事例は、ほぼ皆無です。お客さま自体の数も飲食の頻度も減っておりますので、具体的な件数はお伝え出来ないですが座席濡れの発生件数も以前より減っていると考えられます」
新幹線で1日に出るゴミの量については、こう明かした。
「現在の状況としては、東京駅到着時において、ゴミ箱内の投棄物も含めて『45リットル袋で1つ分/1両』ほどの量が出ております。飲食による弁当ガラ等が増えるため、ゴミの量がピークとなる夕刻以降の状況です。飲食の少ない朝には、ほとんど出ません」
10年ぐらい前に比べて、マナーは、むしろ良くなっているという。
「ゴミの車内放置が以前に比べると少なくなりました。終着駅ではスタッフが車両の出口で袋を持ってゴミ受けを行っていますが、ほとんどのお客さまが降車の際に持ってきて下さいます。また、コロナ禍を受けて車内での飲食を控えて頂いている背景も影響していると思われます。コロナ禍以前は、終着後に寝込んでしまっているお客さまにお声掛けした際に、憤慨される事例が時々ございましたが、現在は稀です」
車内のゴミ放置についてどう考えているかについては、こう答えた。
「終点前では別の方が同じ席をご利用する場合もございます。ご利用されるお客さまに気持ちよく車内をご利用してもらえるよう、ゴミなどは放置せずにお持ち帰りいただくか、車内または駅のゴミ箱へ捨てていただければと思います。なお、ゴミの片づけのお願いをお客さまにご協力いただくため、上記に関する車内放送を実施しています」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)