仕事と家庭の両立は「欲張り」か ワーママ応援冊子に批判...広島県が見直しへ「趣旨十分伝わらず」

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趣旨が十分に伝わるよう内容の見直しを図る

   批判の声を受けて広島県・担当者は30日、J-CASTニュースの取材に、

「趣旨が十分に伝わらず、不快に感じられる方がいることを真摯に受け止め、働く女性を応援するという県の趣旨が十分に伝わるよう内容の見直しを図っていきたいと考えています」

といい、次のように説明した。

   冊子に用いられた「よくばり」という言葉は、15年に策定された広島県の総合計画「ひろしま未来チャレンジビジョン」の文脈に基づく前向きな表現だという。

   総合計画では「仕事も暮らしも。欲張りなライフスタイルの実現」を掲げている。その趣旨は、

「男性・女性に関わらず県民一人一人が、仕事も暮らしも、どちらも諦めることなく、自らの希望を叶えることのできる社会」

を目指すというもの。これを受けて今回の冊子においても、「女性が仕事も暮らしもどちらにおいても希望を叶えられるように」と「よくばり」という表現を採用したとする。

   前出「ワーキングママの心構え」については「仕事と育児や家事との両立について、好意的な意見だけではなく様々な考え方がある」ことを踏まえて制作したと説明。具体的には、

「女性活躍に関する専門家の意見も伺い、制作業務受託事業者と職員が協議して作成しています」

とする。今後の対応について、担当者は次のとおり伝えた。

「このハンドブックは、女性が仕事と家庭を両立させて働き続ける上で有用な法制度や健康に関する情報などを集約し、活用していただくことを目的としております。

誰もが、諦めることなく自らの希望する働き方・暮らし方を叶えられる社会の実現という趣旨を、今後も丁寧にご説明していきたいと考えています」
(12月2日20時50分追記:冊子の発行年に誤りがあったため、記事の一部を修正しました。)
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