「写真の撮り方ガイド」好評3万部増刷 売上向上ノウハウ凝縮、日本政策金融公庫に聞く制作の狙い

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

「このような反響をいただけるとは想像していませんでした」

   冊子を制作した生活衛生融資部が属する国民生活事業本部は、小規模事業者や創業企業への事業資金融資などを行う部署だ。経営環境の変化や災害に伴う支援を行うことも特徴で、新型コロナウイルス感染症関連の融資なども行っている。

   前出の担当者は、冊子を制作した背景をこう説明する。

「弊社では、以前から中小企業の皆さまの経営に役立つ情報発信(出版物の発行、セミナー開催等)に取り組んでいます。本冊子は、コロナ禍の影響で売上確保に苦慮されている飲食店が多いことを受け、少しでもお役に立てればと2020年8月から制作をはじめたものです」

   飲食店の売上向上のためには、写真が重要だと考えた。SNSやホームページ、グルメサイト、メニュー表など様々な販促ツールに用いられるためだ。

   冊子はSNS上でも窓口でも好評だった。初版は2万部だったが、在庫がなくなってしまったため3万部増刷したという。こうした反響を担当者は喜ぶ。

「このような反響をいただけるとは想像していませんでしたが、弊社の作成した冊子が、飲食店をはじめとする中小企業の皆さまのお役に、少しでも立てているのであれば嬉しいです。制作の励みになります」

   今回の「写真の撮り方ガイド」は飲食店向けで、ほかの業種への展開は未定。日本政策金融公庫は写真の撮り方ガイド以外にも、「SNS活用ガイドブック」、「パート・アルバイト定着必勝マニュアル」なども発行しており、引き続き中小企業の経営に役立つ情報発信に取り組んでいくと意気込んだ。

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