閉園まで1か月...「かしいかえん」跡地利用は白紙 難航する事情とは

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だざいふ遊園地は「十分に持続可能性がある遊園地」

   福岡県内で大規模な遊園地やテーマパークが閉園するのは、スペースワールド(北九州市八幡東区)以来4年ぶり。総面積は、かしいかえんの倍にあたる約23万平方メートルあった。かしいかえんが閉園発表から半年以上が経過しても跡地利用が「白紙」なのに対して、スペースワールドは5か月後には方向性が見えていた。スペースワールドは16年12月、17年末に閉園することを発表。土地を保有する新日鉄住金は17年4月にイオングループのイオンモール(千葉市)に土地を貸与する方針を北九州市と福岡県に伝えている。イオンモールは閉園後の18年2月、大型複合施設を21年中を目標に開業することを発表。20年2月、地域創生型商業施設「THE OUTLETS(ジ アウトレット)」として、22年春の開業を目指すことを改めて発表している。

   西鉄は、かしいかえん以外にも太宰府天満宮(太宰府市)に隣接する遊園地「だざいふ遊園地」を1957年から運営している(運営会社「太宰府園」に40%を出資)。少子化やコロナ禍の影響を受けている点は、かしいかえんと同様だが、林田氏は

「機能的にも比較的コンパクトな遊園地で、レトロ風なところが逆に受けてきているところもある」

などと説明している。太宰府天満宮観光のコンテンツのひとつとしても位置づけており、「十分に持続可能性がある遊園地」だとして閉園や撤退を否定した。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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