劇的なシーソーゲームの末、王手をかけられたオリックス・バファローズが勝利して第6戦に持ち込まれたプロ野球の日本シリーズだが、第5戦の直後、オリックスの地元、神戸市交通局が「オリックスブレーブス」とチーム名を誤植、かつての名称が「復活」してしまう珍事があった。
「オリックスブレーブスVS東京ヤクルトスワローズ」
2021年11月25日の第5戦でオリックスがヤクルトスワローズに勝利し、2勝3敗に。シリーズの行方はオリックスの地元・ほっともっとフィールド神戸(神戸市)で開催の第6戦以降に持ち込まれた。11月27日にスタートする。
そのほっともっとフィールドへの観客輸送を担う神戸市交通局が、試合後の25日夜にウェブサイトに掲載した西神・山手線の地下鉄臨時電車増発のお知らせの中で、
「オリックスブレーブスVS東京ヤクルトスワローズ 18時00分試合開始」の終了時間に合わせて、臨時列車(3本)を増発します」
と、オリックスのチーム名を「ブレーブス」と誤植してしまった。26日朝の時点では「バファローズ」と修正されているが、一度目の修正では「バッファローズ」になっていた。
2年だけだった「オリックス・ブレーブス」
「ブレーブス」はオリックスの前身の阪急時代からのチーム名で、オリックスに身売り後の1989年から90年までは「オリックス・ブレーブス」、91年から近鉄と合併する04年まで「オリックス・ブルーウェーブ」だった。
これを見た野球ファンからは「阪急ファンとしてはちょっと嬉しいかも...」「興奮してるんだろうなぁ」「この文章書いたのファンの人なのか」といったツッコミがSNSで続出した。なお、オリックス・ブレーブス時代の本拠地は西宮球場で、ほっともっとフィールドを本拠地としたのはブルーウェーブに改名後の1991年からである。
神戸市交通局は26日のJ-CASTニュースの取材に対し「ネット上の反応は把握しております」とした上で、当該の誤植は「特に意図などはなく、担当者の打ち間違いと確認不足で掲載してしまいました。日本シリーズで盛り上がっている中で申し訳なく思っており、今後間違いが無いようにつとめてまいります 」と答えている。