「見出し!勘違いされるやん!知り合いからまた何かしたん?と心配されたわ」――お笑いタレントの陣内智則さんが2021年11月22日、自身に関するインターネット記事に苦言を呈した。
配信したのは、NTTレゾナント(東京都港区)が運営するニュースサイト「いまトピランキング」。同サイトをめぐっては、見出しが誤解を招くとの指摘が読者からたびたび寄せられている。
「クリックベイト」指摘
陣内さんが異議を唱えたのは、「陣内智則、無期限休止を発表」と題した記事だった。
いまトピランキングでは、提携媒体からの提供記事に独自の見出しを付けて配信している。記事ページには本文の要約が掲載されており、全文を読むには媒体社のサイトに遷移する必要がある。
陣内さんの元記事は、ニュースサイト「サイゾーウーマン」の「陣内智則が投稿休止を発表、新庄剛志監督が教えたいのは"お金"のこと!?【YouTube急上昇ランク】」だった。
見出しに「投稿休止」とあるように、陣内さんがスタッフの入院を理由に"ユーチューブ活動"を無期限休止すると報じていた。
一方、いまトピの見出しでは、陣内さんが"芸能活動"を休止すると読み取れる。
読者からはSNS上で、いわゆる「クリックベイト(釣り記事)」ではないかとの言及が相次いだ。陣内さん自身も22日、前述の反応をした。
「千鳥ノブ、謹慎処分」「本田望結、二股か」...
いまトピランキングに対しては、以前から同様の指摘が散見された。
例えば、アサヒビールの復刻商品の販売休止を伝える記事(※)は、「休止を発表『深くお詫び申し上げます』新垣結衣が...」とのタイトルに編集して配信された。
※「ガッキー効果も!?アサヒ、復刻『マルエフ』が発売即一時休売の爆売れ事態」(アサ芸ビズ)
想定以上の売れ行きで休止せざるを得ず、アサヒビールが「深くお詫び申し上げます」と謝罪したことを、元記事では伝えている。俳優の新垣結衣さんは商品CMに出演したが、謝った事実は記事から確認できない。
10月14日付記事「千鳥ノブ、謹慎処分」は、お笑いタレントのノブさんがここ数日で謹慎処分を受けた印象を与えるが、実際は学生時代だった。
元記事では、タイトル(「千鳥ノブ『ワルで謹慎してますから』学生時代の武勇伝を語るも相方大悟から猛ツッコミ」/Quick Timez)にその旨を明記している。本文では高校生の時にカンニングで謹慎になったと説明している。
そのほか、次のような事例がある。
・米津玄師の...「華々しい引退」活動終了へ
→『パプリカ』のFoorin活動終了!「たくさんの思い出をありがとう」(まいじつ)
・本田望結、二股か
→オリックス優勝で大喜びの本田望結に"ビジネスオリ姫"疑惑浮上? 佐藤藍子的便乗の恐れ(日刊サイゾー)
・杉浦太陽、離婚危機か
→杉浦太陽が明かした夫婦円満の秘訣に称賛の声!きっかけは2度の離婚危機?(アサジョ)
NTTレゾナントの見解は
NTTレゾナント企画部は25日、J-CASTニュースの取材に、陣内さんからの抗議について「弊社宛に直接の抗議は頂いておりません。ツイッターに記載された内容を踏まえ、今後の編集方針の参考とさせていただきます」と答えた。
上例の記事の是非も問うと、同様の見解だった。
同社によれば、各メディアの中から、編集部が話題性のある記事を選んで配信している。編集方針は「いま、話題となっている旬の情報をランキング形式で読者にお届けしています」。
見出しは、掲載前に媒体社には確認していないものの、配信契約の中で合意しているという。
(J-CASTニュース編集部 谷本陵)