化粧品ブランド「ロレアル パリ」の「WOMEN of WORTH Award」の授賞式が2021年11月24日、都内で行われ、櫻坂46の田村保乃さん・森田ひかるさん・渡辺梨加さん・渡邊理佐さん、タレントのYOUさんと臨床心理士のみたらし加奈さんが出席した。
同アワードは、女性へのストリートハラスメント防止を目指すプロジェクト「Stand Up-ストリートハラスメントプロジェクト」の一環で設けられたもの。「自分らしさを表現し、すべての女性に勇気を与える、価値ある人」に贈られる。
「グループメンバーそれぞれによさが」
「WOMEN of WORTH Award」では、授賞式に出席した櫻坂46の4人と小林由依さん(活動休業中につき授賞式は欠席)とYouさんが特別功労賞に選ばれ、文化人部門ではみたらしさんが選ばれた。櫻坂46の5人とYouさんはロレアル パリの公式アンバサダーを務めている。
授賞式で渡邊理佐さんは
「さまざまな分野で活躍されている女性の姿に日々刺激を受けています。私達もそんな芯のある強い女性になれるよう頑張っていきます」
と抱負を述べ、田村さんはグループの表現者としての目標を聞かれ、「格好いい女性の姿を沢山の方々に伝えていけるよう頑張りたいと思います。ありのままの自分をできるだけ肯定し、自信を持つための努力をすることを大切にしています」とした。
櫻坂46からは休業中の小林さんを含め5人が受賞したが、田村さんは「グループにはたくさんのメンバーがいてそれぞれのよさがあります。これからもお互いに切磋琢磨し合いながらよりよいパフォーマンスをお届けできるようにがんばってまいりたいと思います」と意気込みを語った。
YOU、ハラスメントには「気が強いので...」
表彰の後、YOUさんとみたらしさん、ゲストでメイクアップアーティストのFUKAMIさんの3人により、女性へのストリートハラスメントにまつわるトークが行われた。
YOUさんはハラスメントの実体験を聞かれ、「私は気が強いので、また会社とか組織に属したことがないので(ハラスメントに)気が付いていないのかもわからないのですけど」と振り返りつつ、
「皆自己肯定感を持てればいいのですけど、やっぱり気持ちが私より弱い人もいるし、もっと(他者に)気を遣ってしまう方もいらっしゃる」
と声をあげられない女性がいるのではないかと話す。
FUKAMIさんは「昔のバラエティのイメージで、大人の女性はおばさんというか、ピエロの役割をしなければならなない風潮があったりとか、女性が水面下で自信を失ってしまうような」コミュニケーションが未だあることを指摘し、みたらしさんも「日本では自分の命が危険にさらされるような行動にしかトラウマと認定されない雰囲気がありますが、ハラスメントの蓄積がストレスとして出てしまったり心に傷を受けてしまって、PTSDになってしまったり自己肯定感が低下してしまうことがあります」として、ケアを受けやすい環境づくりが必要だと指摘した。
また公共の場でのハラスメントを防ぐためにこれからはどう行動したいか、を司会者から問われると、みたらしさんは被害者が受けたことをしっかりと記録し、また事後に被害者に深いケアを行うことを挙げた。
FUKAMIさんは目の前でハラスメントにあっている女性に共感し、不快感を表に出す行動を実践したいと話す。YOUさんは「昨今は変な事件も多いので、ボーっと歩いていないで(道行く人が)大丈夫かなと気づいてあげる、そういう気持ちを大人が持つといいかな」と話していた。
(J-CASTニュース編集部 大宮高史)