元プロ野球選手の清原和博氏(54)が、2021年11月22日に公開したユーチューブ動画で日本シリーズでの若手台頭について言及した。
21年日本シリーズはレギュラーシーズンを制したヤクルトとオリックスが出場し、オリックスが第1戦で劇的なサヨナラ勝利で先制。第2、3戦はヤクルトが勝利し対戦成績を2勝1敗とした。
清原氏「プロ2年目にしてこういう大舞台に立てていることは...」
第1戦はヤクルト奥川恭伸投手(20)とオリックス山本由伸投手(23)、両先発の投げ合いとなり、第2戦は高橋奎二投手(24)と宮城大弥投手(20)が好投するなど若手投手の活躍が目立った。
シリーズ序盤を振り返った清原氏は「高卒2年目の投手でしょ、宮城投手、奥川投手も。本当にすごいなと思って」との感想を漏らし、「プロ2年目にしてこういう大舞台に立てていることは選手にとってすごい財産になる」と指摘した。
さらにヤクルトの若き主砲・村上宗隆内野手(21)や、今シーズン限りで現役を引退した西武の松坂大輔投手(41)に触れながら球界の世代交代について本音を漏らした。
「今はWBCとか、今年オリンピックありましたけど。そういう舞台で村上選手なんかそういう経験をして日本シリーズの経験をするのはすごい財産ですよね。その中で村上選手は優勝争いをしてチームが優勝した上でのホームラン王のタイトルであったりとか。そういうなかで今年は松坂選手が引退したりとか時代は過ぎて行ってるんだなと。俺は化石になっていってるとつくづく感じてますよ」
清原氏「日本シリーズのアウトはシーズンの10倍こたえる」
また、西武、巨人時代に10度の日本シリーズ出場を果たし、大舞台での活躍から「シリーズ男」と称された清原氏は、現役時代の経験を踏まえ打者としての日本シリーズ攻略法を「アウトを引きずらないこと」とし、その理由を次のように説明した。
「日本シリーズのアウトは(レギュラー)シーズンの10倍こたえる。精神的に。だからシリーズ男が出てきたり、逆シリーズ男、全く打てないね。やっている時は長いがあっという間の日本シリーズ。その中でアウトになった打席を引きずらずに次の打席に気持ちを切り替えることができるか」。
清原氏は日本シリーズのキーマンとしてヤクルト塩見泰隆外野手(28)、オリックス宗佑磨内野手(25)をそれぞれ挙げ、「塩見選手に塁に出られるとか、走られるとか、これが相手にボディーブローとして効いてくる」などと解説した。