飛び込み対策は「現状ではめいっぱいですね」
道頓堀川に飛び込むことがどれだけ危ないかについて、大阪市の河川課は11月22日、取材にこう話した。
「水深は、平均して約3.5メートルあり、足が着きません。川は水門で閉じられていますが、多少の流れはあります。川沿いは、遊歩道になっていて、岸に泳ぎ着いても、1人では手が届かない高さにあります。そのため、橋の転落防止柵には、上から投げるための浮き輪も設置しています。また、川底は土ですが、自転車などの不法投棄もありますので、飛び込んだら当たる恐れもありますね。今の季節なら、水温が低いので、心臓麻痺を起こす可能性もあると思います」
戎橋から飛び込む人は絶えず、阪神が優勝したときには、100人以上が飛び込んだほか、ハロウィンなどのときも数十人が飛び込むことがあるという。
防止策としては、戎橋に啓発看板を設置し、警察が警備している。さらに、近くの道頓堀橋には、飛び込みする人をはやし立てないよう、黒い目隠しパネルを設置したりもしている。
もっと徹底した対策をしないのかについては、こう説明した。
「条例規制も検討していますが、現状ではめいっぱいですね。橋には、必要な機能があり、飛び込む人のために規制する根拠が乏しいからです」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)