総合格闘家でYouTuberの朝倉未来さんが2021年11月20日、自身のYouTubeチャンネルで、ABEMAで生配信された動画企画「朝倉未来にストリートファイトで勝ったら1000万円」の裏話を暴露した。
「レジから棚から、すべてが発泡スチロールなんですよ」
「朝倉未来にストリートファイトで勝ったら1000万円」は、オーディションで選ばれた挑戦者たちが朝倉さんに挑み、挑戦者が勝利すれば1000万円の賞金が得られるという企画だ。「喧嘩屋」久保田覚さん、タレントで後藤真希さんの弟・後藤祐樹さん、Bigbangウェルター級王者のモハン・ドラゴンさんの3人の挑戦者を、朝倉さんはいずれも1分以内に倒し、見事勝利。現役格闘家の強さを見せつけた。
朝倉さんは「1000万企画を終えて」と題した動画で、
「結果的に言うと、過去最高視聴だったみたいで。ペーパービューエリア(有料配信)で。こういう過激な企画っていうのは、好きな人多いんだな」
と手応えを語った。
プロレスラーでYouTuberのシバターさんが「素人相手に対してやりすぎだ」と、同企画に苦言を呈する動画をアップしていたことを受け、
「僕がこの企画を受けたのは、格闘技を盛り上げたいから。一肌脱ぐかという感じでやっているんであって、俺も別に弱い者イジメをしたいわけではないし」
と企画を受けた意図について強調した。
「マウスピースをしていなかったのでは」との指摘に対しては、「マウスピースは全員していました」ときっぱり否定。
「床がコンクリートなのに思い切り投げたのは危険」とする声には、
「あれ実は全部セットで。コンビニのところで言うと、すべてのもの。レジから棚から、すべてが発泡スチロールなんですよ」
とストリートファイトの現場は作り込まれたセットであったことを明かした。
「格闘技用のマットにスプレーで地面ぽくしてるだけ」
今回の3連戦では1戦目が「お祭り会場」、2戦目は「コンビニ」、3戦目は「倉庫」でのファイトだったが、実は今回の企画用に安全面を配慮し準備されたものだったという。
「ベンチもそう。芝生もめっちゃ分厚い芝生で、1人目の人で言うと。2人目の後藤さんのときは、全部が発泡スチロールで出来てて、下も床に見えるけど、格闘技用のマットにスプレーで地面ぽくしてるだけでちゃんとマットなんですよ」
朝倉さん自身も挑戦者を倒す際には発泡スチロールのセットに向けて投げていたとして、
「激しくは見えるけど、実は安全にやっていたっていうことで」
と配慮しつつファイトしていたと振り返った。
朝倉さんは安全面には気をつけつつも、あくまでも真剣勝負だったとした。
「まあでもね、結果として(後藤さんは)歯が折れたみたいで。1人目の子(久保田覚さん)も鼻折れたのかな?でも、それくらいの覚悟はさすがに持ってきているでしょっていう」
「レフェリー陣も10人くらいいた」といい、「最初の2人はアマチュアみたいなものなので、やめるのをすごく早くしますというのと、俺もちょっと手加減してた、実は。あれでもね」と暴露。「モハン・ドラゴンさんの時は(腕を)振り抜いたけど、(最初の2人は)ああいう思い切り振り抜いた感じはなくて」とし、安全面に考慮したことを強調した。
その上で「難しさ」をこう語っている。
「この企画の難しいところって、安全面に考慮しすぎたら冷めちゃうし、終わったから言いますけどね。全部発泡スチロールでできてますとか、手加減してますとか言ったら、冷めちゃう。だから、その辺の難しさもあってこういう結果になりました」
後藤さん「大丈夫です。歯はあります」
視聴者からは、賛否両論の声が上がっていた。セットとは気づかなかった人も多いようだ。
「言っていいのかは置いといて、セットの裏側とか赤裸々に話してくれるの好きだわ~」
「手抜いたら抜いたで寒いとか言われて本気でやったらやりすぎだとか言われてプロとしてもエンターテイナーとしても大変だろうな、個人的には面白かった企画だと思いました」
「正直この企画をやってどうやって格闘技が盛り上がると感じたのか」
「ベンチも置物全部まさかの発泡スチロールだったなんて気づかなかった...」
なお後藤さんと久保田さんは21日、後藤さんがYouTubeチャンネルに公開した動画「朝倉未来1000万円企画の舞台裏」で、試合を終えた感想とともにケガについて報告。久保田さんは「鼻が折れちゃった」と語った一方、後藤さんは「歯が8本抜けたみたいなネットの記事があったと思うんですけど、大丈夫です。歯はあります。僕のマウスピースが白と黒で左右分かれていたので、歯が抜けちゃった奴みたいになってたと思う」としている。