「ケンタッキー」とつぶやけば、望まない広告がケンタッキーの広告に変わるかもしれない――。
日本のツイッターで2021年11月15日頃、こんな噂が拡散された。普段表示される広告がよほど嫌だったのか、多くのツイッターユーザーが「ケンタッキー」とツイート。日本ケンタッキー・フライド・チキン(横浜市、以下KFC)も流れに「便乗」するなど、大きな話題を呼んだ。
「とりあえず呟いとこ」「流行ってるっぽいので私も...」
「ケンタッキー とりあえず呟いとこ」
「ケンタッキーケンタッキーケンタッキー」
「流行ってるっぽいので私もやってみよう。 ケンタッキー」
「望まない広告がケンタッキーの広告に変わるかもしれない」という噂を受け、投稿された「ケンタッキーツイート」の数々だ。上記のほかには、シンプルに「ケンタッキー」とだけつぶやく人や、ケンタッキーに関するエピソードをつぶやく人、脈絡のない文章の中に「ケンタッキー」を混ぜ込む人もいた。
15日14時40分頃には、KFC公式アカウントが「ケンタッキー」とだけツイート。まさかの「公式反応」に、3万を超えるリツイートが集まった。
その約1時間後に、サンドウィッチチェーンの「サブウェイ」公式ツイッターが「サブウェイ」と一言だけ投稿。理由を、次のように明かしている。
「サブウェイさんも混ぜて欲しかったので」
日本のツイッターでは15日、「ケンタッキー」というワードがトレンド入りした。
「こんなに『ケンタッキー』とつぶやかれた日はないかもしれません」
J-CASTニュースがSNS分析ツール「ソーシャルインサイト」で分析すると、15日に投稿された「ケンタッキー」を含むツイートは16万5932件だった。投稿が拡散される前の14日にツイート数は3992件。1日で約41倍の増加幅だ。
日本KFCの担当者は11月16日、J-CASTニュースの取材に「意図せずトレンド入りしたのでうれしい気持ちと同時に驚きました。こんなに『ケンタッキー』とつぶやかれた日はないかもしれません。お一人お一人に御礼をお伝えしたいくらいです。ありがとうございました」と話した。
公式アカウントが「ケンタッキー」と投稿した理由については、次のように説明する。
「KFCの広告が本当に出るのか試してみました」
「ケンタッキー」と投稿したユーザーの中には「マジでケンタッキーの広告出てきたよ」という人もいれば、「ケンタッキーの広告出てこない」という人もいた。噂は本当なのだろうか。
「広告の仕組みについては回答を差し控えさせていただきます」