熱海の老舗ホテル「ホテルニューアカオ」営業終了 昭和レトロで人気も...惜しむ声広がる

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   静岡県熱海市の老舗ホテル「ホテルニューアカオ」が、宿泊施設としての営業を終了していたことが、2021年11月16日にホテルの公式サイト上で発表された。

   豪華な内装のレストランが特徴で、近年は「昭和レトロ」スポットとしても人気を集めていた。運営会社はJ-CASTニュースの取材に対し、設備面の老朽化が営業終了の理由だと説明。ネット上では「ショックすぎる」「また、昭和が消える」と惜しむ声が広がっている。

  • 相模湾の目の前に構えるホテルニューアカオ
    相模湾の目の前に構えるホテルニューアカオ
  • 豪華絢爛な内装が特徴の「メインダイニング錦」(ホテル公式サイトより)
    豪華絢爛な内装が特徴の「メインダイニング錦」(ホテル公式サイトより)
  • 相模湾の目の前に構えるホテルニューアカオ
  • 豪華絢爛な内装が特徴の「メインダイニング錦」(ホテル公式サイトより)

コロナ禍で長期休館...今夏にはすでに「営業終了」

   ホテルニューアカオは1973年に開業。相模湾を望む熱海・魚見崎の先端部にあり、客室は全250室がオーシャンビューだ。450席のシアターレストラン「メインダイニング錦」は、ローマ宮殿を思わせるきらびやかな内装が特徴で、ホテルのシンボルとして愛されてきた。21年7月に発生した伊豆山土砂災害では、避難者の受け入れ先になっていた。

   近年は「昭和レトロ」の名所としても注目を集め、赤い「ホテルニューアカオ」のロゴをモチーフにしたTシャツなどのグッズが人気に。ドラマのロケ地やミュージックビデオの撮影地としても活用され、21年11月16日からはアートイベントの展示会場になっていた。

   21年10月20日には、運営会社の名称が「株式会社ホテルニューアカオ」から「ACAO SPA & RESORT株式会社」へと変更。会社のロゴも刷新された。そんな最中の11月16日、ホテルの公式サイト上で、11月をもって宿泊施設としての営業を終了したことが伝えられた。グッズのオンライン販売も21年末で終了する。

   J-CASTニュースが11月18日、ACAO SPA & RESORTの広報担当者に取材すると、営業終了の理由は「設備面の老朽化」とした。コロナ禍では、夏休みや年末年始などの繁忙期を除き休館していた。今年の8月31日には宿泊施設としての営業を終了し、11月16日まで休館状態だった。施設の今後については「現状は未定」と説明。別館のHOTEL ACAOの営業は継続する。

   突然の営業終了発表に、ツイッター上では「ショックすぎる」「いつか泊まりたかった......」「時代がどんどん終わっていく...」「また、昭和が消える」と惜しむ声が聞かれている。

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