サッカーワールドカップ(W杯)アジア最終予選が2021年11月16日に各地で行われ、日本は敵地でオマーンと対戦して1-0で勝利した。
前半を0-0で折り返した日本は後半36分、MF伊東純也(28=KRCヘンク)のゴールで先制。これが決勝点となり勝ち点「3」を獲得した。B組2位のオーストラリアが16日に中国と対戦して1-1で引き分けたため日本は2位に浮上した。
日本2位浮上は中国アシストのおかげ
7大会連続の本戦出場に望みをつないだ森保ジャパン。最終予選では別組に属するが長年のライバル関係にある韓国では、各メディアが速報で日本の勝利を伝えた。
韓国メディア「スポーツ朝鮮」は、「日本3連勝、起死回生 オマーンに1-0で雪辱」などの見出しで記事を展開。伊東の劇的ゴールで勝利を収め2位に浮上したとストレートに報じたが、韓国メディアの中には中国のアシストによる上昇だとし、痛烈に皮肉る記事もあった。
グループ5位の中国はホームで2位オーストラリアを迎え1-1で引き分けた。中国は前半38分に先制を許すも、後半25分にPKを獲得。これを中国代表のエース、FWウー・レイ(エスパニョール)が決めて同点とし、引き分けに持ち込んだ。
韓国メディア、日本の得点力不足指摘
韓国のスポーツ&芸能メディア「OSEN」は、「ウー・レイに感謝せよ 日本がオマーンに劇的勝利で2位浮上」などの見出しを取り、もし日本がワールドカップに出場することになれば、オーストラリア戦でゴールを決めたウー・レイに頭を下げなければならないと皮肉った。
「MKスポーツ」は、「日本は中国ウー・レイの手助けで2位跳躍」などの見出しで伝え、中国の看板選手がオーストラリアの足首をつかんで日本を笑わせたと報じた。経済メディア「MoneyS」は「ありがとうウー・レイ 日本がオマーンに雪辱して2位跳躍」との見出しを取り記事を掲載し、日本は試合を支配したが1ゴールにとどまり決定力不足を露呈したと指摘した。
日本が属するB組は、サウジアラビアが勝ち点「16」で首位に立ち、日本が勝ち点「12」で続く。オーストラリアは勝ち点「11」の3位で、4位オマーン、5位は中国、最下位は6戦全敗のベトナムとなっている。