サッカーワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第6戦が2021年11月16日(日本時間17日)、スルタン・カブース・スポーツコンプレックスで行われ、日本がオマーンを1-0で破った。日本はこれでB組2位に浮上し、本戦出場へ望みをつないだ。
三笘「クロスを上げれば何か起こるんじゃないかと思って」
前半を0-0で折り返した日本は、後半にMF柴崎岳(29=レガネス)をベンチに下げMF三笘薫(24=ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)を投入。この交代で停滞気味だった流れが日本に傾き始めた。
得点シーンを演出したのはA代表デビューとなった三笘だった。後半36分、日本は敵陣左サイドを攻め込み三笘が左足でクロスを入れた。これをMF伊東純也(28=KRCヘンク)が走り込んで合わせてゴール。待望の先制点をもたらした。
日本はこの1点を守り切りアウエーで勝ち点「3」を獲得。最終予選グループB組2位のオーストラリアが中国に1-1で引き分けたため、日本が2位に浮上した。
殊勲の三笘は試合後のインタビューで「(中山)雄太君が素晴らしいボールをくれたので前にスペースありましたし、中にクロスを上げれば何か起こるんじゃないかと思って上げました」とアシストのシーンを振り返り、「今日の試合はサイドにスペースありましたし点を取るシチュエーションだったのでやりやすかったです」と語った。
ツイッターでは「2戦連続ベンチ入りもしないなら呼ぶなよ」
本戦出場へ向けてアウエーで貴重な勝利を挙げた日本。試合後インターネットでは歓喜の声が上がったが、試合前にはこの日ベンチを外れた選手に注目が集まった。先発メンバーが発表されるとツイッターでは「ベンチ外」がトレンド入り。メンバーを固定する傾向にある森保一監督(53)の起用法を疑問視する声が上がった。
オマーン戦でベンチから外れた選手は、DF室屋成(27=ハノーバー)、DF旗手怜央(23=川崎F)、FW前田大然(24=横浜)、FW上田綺世(23=鹿島)の4選手。J1得点ランク1位の前田は11日のベトナム戦に続いて2試合続けてのベンチ外となり、ベトナム戦前に代表に初招集された旗手も同じく2試合連続でベンチを外れた。
スタメンをみるとベトナム戦からのメンバー変更は1人だけだった。累積警告による出場停止のMF守田英正(26=サンタクララ)に代わってMF柴崎が3試合ぶりにスタメン復帰となった。
森保監督の選手起用に関してツイッターでは「調子がいいと思われる前田大然はなぜベンチ外なんでしょう?」と疑問を投げかけるコメントの他に「采配謎過ぎる」「結果残して招集されてベンチ外って...」「2戦連続ベンチ入りもしないなら呼ぶなよ」など不満の声が寄せられた。
W杯アジア最終予選第7戦は22年1月27日に行われ、日本はグループB組5位の中国と対戦する。