俳優の窪田正孝さんが主演を務めるドラマ「ラジエーションハウスII ~放射線科の診断レポート~」(フジテレビ系)。2021年11月15日放送の第5話では、ラーメン好きな末期がんの患者の生き様が描かれ、視聴者の注目を集めている。
底抜けに明るい末期がん患者・今井との出会い
原作は、作・横幕智裕さん、画・モリタイシさんの同名マンガ。2019年4月期に同じ枠で放送されたドラマの続編で、医療現場の「縁の下のヒーロー」とも称され、レントゲンやCTで見えない病を見つけ出す診療放射線技師たちの活躍を描く。
※以下、一部ネタバレを含みます※
主人公・五十嵐唯織(窪田さん)の同僚・悠木倫(矢野聖人さん)は、知識が多く優秀な技師だが、患者との雑談や愛想などは「無駄」だと考えているドライな性格。とにかく時間を無駄にすることを嫌い、食事はもっぱらサプリメントという徹底ぶりだ。
あるとき、悠木は尿管結石の痛みに倒れ入院すると、隣の病床に末期がんの患者・今井(戸塚純貴さん)がいた。
今井は、26歳の若さで精巣がんが全身に転移し、緩和ケアを受けている状態。残された時間は少ないが、底抜けに明るい性格で、大好きなラーメンを食べ歩いては「ラーメン太郎」のユーザーネームでSNSに感想を書くということを趣味としていた。
「悠木さんとラーメン太郎さん最高でした」
ラーメン屋の待ち時間について、悠木は「たかがラーメンのために1時間並ぶとかありえない」と嫌悪。その1時間は将来のため勉強に充てると話す悠木に対し、今井は「えらい。えらいねえ」と褒めつつも「でもその将来が来なかったら?」と、今を楽しむことも大事だと暗に説明する。
こうした今井とのふれあいで、「死は誰にとっても身近にあるもんだ」 とこれまでの考えを一変した悠木。退院後、今井と話していたラーメン屋に出向き、2時間並んで「まずい」ラーメンを食べる。
後日、今井は亡くなるが、「ラーメン太郎」のアカウントには「甘春病院の不愛想な技師(右)と食ったラーメン! 最高に美味かった!!!」と悠木との仲睦まじげな2ショットが掲載されており 、悠木はスマートフォンを握りしめて嗚咽を漏らすのだった。
かけがえのない時間を過ごした2人に、視聴者からは
「ラーメン太郎??こんなん泣いちゃうよ??」
「こりゃ泣けるわ 今楽しめること やらなくちゃね!」
「ラーメン太郎死んじゃうだろうなと思ってたけど、予想できてたにもかかわらずこんなに泣ける物語の構成がすごい」
「今日のラジエーションハウス、泣いた ラーメン太郎ぅ!! おまえ最高だよ!!」
「涙出た、 悠木さんとラーメン太郎さん最高でした」
などと感動の声が多くあがっている。