完成が1年以上遅れても「党が構想し、意図した通りに立派に行われた」
過去の視察では、正恩氏は
「党創立75周年まで三池淵郡の建設を締めくくって」(19年4月)
「党創立75周年まで三池淵郡の建設を必ず完工」(19年10月)
といった具合に、20年10月までの工事完了を求める発言を繰り返してきた。だが、今回の現地視察では、父親の金正日総書記の名前を出しながら、「立派に行われた」と総括した。
「金正恩総書記は、三池淵市建設事業が党が構想し、意図した通りに立派に行われたと述べ、金正日総書記の故郷の地、白頭山がそびえているなじんだところで文化的かつ立派な文化生活を享受するようになる全ての三池淵市人民の幸福と福利を温かく願った」
今回の報道では、工事の遅れに関する言及はなかった。食糧難やコロナ禍による事実上の鎖国が影響したとみられ、遅れはやむを得ないと判断した可能性もある。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)