手足3本失った僕が「弁当作り」を始めた理由 左手1本で毎日料理、8年続けて得た「学び」

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僕が日常生活を発信する意味

   弁当は、インスタグラムに写真で公開しています。人に見てもらい、反応をもらうことで、続ける気力が出てきます。自分のための弁当であり料理ですが、自分1人で完結するのではなく、誰かに感想を言ってもらえるから頑張れるし、サボれなくなります。

   毎日変化を持たせる必要も出てくるから、レパートリーも増える。見栄えなどクオリティも自然と意識するようになります。僕のインスタグラムの弁当写真を見て、「レシピ教えてください」とフォロワーさんに聞かれたこともあります。

   チャレンジの積み重ねです。「左手だけじゃできなさそう」と思われるからこそ、チャレンジする。時間がかかってもいいから、どうにか自分の力で弁当を完成させてみる。焦がしたり、味付けを間違えたりしても、失敗例を知ることができる。失敗しても次につながるなら成功です。そうやって成長を実感できます。

   弁当作りを8年やってきて学んだのは、継続することの大切さ。「スラムダンク」の安西先生じゃないけど、「あきらめたらそこで試合終了」。あきらめずに継続すれば成長を感じられる。得るものは多いかなと思います。僕にとって今や料理は「楽しい」と思えるものの1つ。何事もそうですが、「難しそうだ」と感じても、やってみる価値、続ける価値はあるんじゃないかな。

   僕の夢である「モチベーショナルスピーカー」になるためには、料理のような日常生活を発信することも大事だと思っています。受け手の誰かが「この人は手足3本ないのに、朝早起きして弁当を作っている。自分はどうだろうか?」と、奮起してもらえれば嬉しいです。

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