抑圧のソ連時代を経て
数百年の歴史を経て今に至るチョハだが、ソ連時代には着用を厳しく制限されたこともあった。
「ソ連統治時代に民族の伝統的な装束、特にチョハは着用を禁ぜられていました。ゆえに当時チョハを着ることはほとんどなく、忘れられていました。しかし、だからこそ今私達は博物館や、家庭や地域で民族の装束について多くのことを学ばなければならないのです」(前出Samoseli Pirveli)
現在ジョージアでは、チョハは祭事や民族舞踊で欠かせない衣装となり、この地の歴史を伝えるものになっている。
文明の十字路・カフカスは島国の日本には縁遠いが、だからこそチョハは日本人には斬新で格好よく見える。見栄えのするデザインに加え、この衣装の歴史とそれをはぐくんだジョージアの文化にも興味を持ってみたくなる。
(J-CASTニュース編集部 大宮高史)