サッカーの元日本代表MF松井大輔(40)の解説が反響を呼んでいる。
サッカーワールドカップ(W杯)アジア最終予選が2021年11月11日に各地で行われ、日本は敵地でベトナムと対戦し1-0で勝利。松井は日本対ベトナム戦を中継した映像配信サービス「DAZN」で解説を務め、試合中のコメントが「自由奔放すぎる」などとインターネットで話題を呼んだ。
ツイッターでは「解説までファンタジスタ」
松井は20年にベトナム・サイゴンFCに移籍し、21年シーズンはベトナムVリーグでプレー。ベトナムのサッカー事情に精通している松井は、試合のなかでベトナムを率いる韓国人監督、パク・ハンソ(朴恒緖=64)氏について言及した。
0-0の前半13分過ぎ、ピッチに向かって大きな声を発するパク監督の姿が映し出され、実況アナウンサーが「ちょっとパク・ハンソ監督怒ってます」と伝えた。
すると松井は「パク・ハンソ監督、すごく嫌いなんでね日本が」と切り出し、「めちゃくちゃ言われたことがありますからね、やっぱり。日本の製品は使わないとか、そういうことを言ってましたからね」とのエピソードを披露した。
パク監督の隠れたエピソードに言及した松井の解説はSNSで話題を呼び、ツイッターでは「自由奔放すぎて面白かったわ」「解説までファンタジスタ」「松井大輔の独断場だった」などの声が上がった。
ベトナムメディア「これまでで最も成功した監督」
韓国出身のパク監督は現役時代にMFとして国内のKリーグでプレー。韓国代表として日本と対戦した経験を持つ。現役引退後は指導者の道を歩み、Kリーグでコーチ、監督を歴任した。
02年に日韓共同で開催されたW杯では韓国代表のアシスタントコーチを務め、チームを引いたオランダ人監督、フース・ヒディンク氏をサポート。韓国のベスト4進出に大きく貢献し高い評価を受けた。
17年にベトナム代表の監督に就任し、U-23代表監督を兼任するなかで18年にはアジアU-23選手権準優勝。A代表ではベトナムを初めてW杯アジア最終予選に導き、いかんなく手腕を発揮している。
ベトナムの地元メディアは「これまでで最も成功した監督」と評し、ベトナムサッカー連盟はパク監督との契約を1年延長し23年1月31日までチームを任せることを決めた。
パク監督がベトナムで英雄視されていることを知る松井は「めちゃくちゃ有名ですよね。銅像が建つのではと言われているらしいですよ」と、多くの国民の支持を受けていることを明かした。