ダライ・ラマ14世「中国共産党入り」考えた過去 マルクス主義に傾倒も「毛沢東発言」で決別

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「中国共産党の指導者たちは文化の多様性を理解できない」

   ダライ・ラマは

「中国共産党は、毛沢東主席の時代から、その思想は良いと理解している。時々、他者を極端にコントロールしようとするところがある。思想的には、マルクス主義や社会主義はとても好きだ」

とも話し、政策面では中国共産党を批判する半面、思想面では今でも評価していることを明言している。

   現在の中国共産党の指導者層に対する批判も口にした。新疆や香港の状況を念頭に置いた「国際社会は22年の北京冬季五輪のボイコットを検討すべきだと思うか」という質問に対して、ボイコットの是非には言及せずに

「新しい世代のリーダーシップで、物事は変わっていくだろう」

と応じた。さらに、チベットや新疆ウイグル自治区の状況について、次のように話した。

「私たちは自分たちの独自の文化がある。狭い見方をする中国共産党の指導者たちは、そういった文化の多様性を理解できない。中華人民共和国はひとつの民族(による国家)ではなく、漢族、チベット族、ウイグル族、その他の民族で構成されている。『中華人民共和国』が文字通り政策としても実行されるべきだ。(国名に)『人民共和国』とあるが、実際は漢族によるコントロールが強すぎる。今、物事は変化しつつある」

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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