日本ハムのビッグボス・新庄剛志新監督(49)が2021年7月に出演した動画が、監督就任後にわかに注目を集めている。
佐藤輝明の変化見逃さず
新庄氏は7月25日、元阪神の中西清起氏のユーチューブ動画に出演した。
阪神の新人・佐藤輝明選手が話題となり、中西氏は「6番に据えてスタートしたのは成功だよね」と健闘をたたえた。佐藤選手はこの日までに打率.267、20本塁打、52打点と大暴れし、8月13日からの後半戦に備えていた。
しかし、新庄氏は「ちょいちょい佐藤君を見るんですけど、そろそろちょっと落ちてきますよ」と断言した。
キャンプから注目してきたものの「バットの軌道がちょっと変わってきている」と指摘。線ではなくダウンスイング気味の点のスイングになりつつあるため、軸足が上手く使えず逆方向への飛距離が伸びなくなったという。
線で打つ打者の代名詞として、MLBのジャイアンツ時代の同僚だったバリー・ボンズ氏を挙げている。
点で捉えてしまうがために、「インコースの速めのボールが打てなくなってきている気もする。それでボール球に手を出し始める、焦りで。(始動の)タイミングも0コンマ何秒遅くなっている」と持論を述べた。
佐藤選手は後半戦で大失速し、シーズンを打率.238、24本塁打、64打点で終えた。
阪神でタイミングの取り方が上手いのは...
一方、阪神でタイミングの取り方が最も上手いのが、近本光司選手だという。
新庄氏は「ものすごく速い。ピッチャーが足を投げているときにはトップを作って待てている」と絶賛し、「バッティングはすべてタイミング」と説いた。
近本選手は両リーグトップの最多安打に輝き、打率はチーム1位(規定打席未満の選手除く)の.313だった。8月の打率は驚異の.403だった。
新庄氏の監督就任後、動画は「慧眼すぎる」「後半戦の佐藤の不調と近本の活躍を予言してる。誰よりも理論派」などとSNSで注目された。
新庄氏は7月24日公開の中西氏との対談動画では、阪神の課題である守備に触れ、「これを直したらタイガースはエラーが無くなります」と"極意"を伝授している。