特撮ドラマの制作会社が「ドラマ等の撮影現場の写真を撮る事は絶対にやめてください」とツイッターで訴えている。
現場が撮影されてしまうと、どのような影響があるのか。投稿した「悪の秘密結社」(福岡市)に話を聞いた。
「撮影禁止」の看板掲げるも...
特撮ドラマの企画・制作を行う「悪の秘密結社」は2021年11月9日にツイッターで、
「お願いします拡散してください。ドラマ等の撮影現場を見かけた際に、写真を撮る事は絶対にやめてください。作品は様々な契約の中で進めており、何気ないそのツイートで全てが吹き飛ぶ事もあり得ます」
と訴えた。投稿では「もし撮影風景を見かけたら『ふふ...』と母親目線か、ライブハウス後方彼女目線でお願いします」ともつづり、笑いを誘っている。
9日、J-CASTニュースの取材に応じた同社担当者は投稿に至った経緯について、同社が制作している番組の撮影現場を映した写真がSNSで散見されたことによる、と明かした。
同社の撮影現場では「撮影禁止」の看板を持ったスタッフを配置し、声かけもすることで対応しているという。担当者は現場の写真が流出すると作品にどのような影響があるか、考えうる一例を、
「まだ告知していない情報が先に出た場合、事前準備を行っていたプロモーション等の急遽変更や中止などが起き得る場合がございます」
と説明。さらに「出演者様の意図しない写真の投稿は肖像権の侵害にあたる場合がございます」とする。
「協力を請う立場」「真摯な対応を徹底する」
今回の投稿は大きな反響を呼んでいる。
担当者は「全国各地で、撮影スタッフの対応に不快な思いや、ご迷惑を被った方々」からの声も寄せられているとして、「映像事業3年目の会社ではございますが投稿発信者としてこれを代表し、深くお詫び申し上げます」と謝罪の意を表す。
続けて、投稿での訴えについて次のように決意を伝えていた。
「あくまで我々はご協力を請う立場であり、撮影現場周辺の方々に『出来上がりが楽しみだ』と言って頂ける様、真摯な対応を徹底する所存でございます」