元衆院議員の山尾志桜里氏が2021年11月8日、今後は戸籍名の菅野志桜里(かんの・しおり)として活動していくことをツイッターで表明した。「山尾」は元夫の姓だが、18年の離婚後も「通称」として名乗り続けてきた。
戸籍名と通称が違うのは「あらゆる面で負担大」だとして、衆院議員ではなくなったのを期に、業務でも「菅野」を名乗ることにした。ただ、「名前は変えるのも戻すのも、本当に大変」。そのひとつがツイッターのユーザー名(@ ShioriYamao)だ。これを変更しようとすすると投稿のURLも変わってしまうため、結局断念した。さらに、ユーザー名を変更しようとする操作が影響したのか、青い認証マークも消えてしまった。
衆院議員時代は「キャリアの連続性」を重視して通称使用
山尾氏は06年に結婚し、09年に衆院議員に初当選。12~14年の落選期間をはさんで、21年10月の衆院解散まで議員を務めてきた。約3年にわたる通称使用だった。ツイートでは、通称をやめる理由を次のように説明。衆院議員時代は「キャリアの連続性」を重視してきたが、議員でなくなったことを機に決断したようだ。
「これからは仕事も菅野志桜里でいきたいと思います。戸籍と通称が違うのあらゆる面で負担大なので。キャリアの連続性をやや失っても、この機会にそこは一致させてください!そして頼むわ、早く選択的夫婦別姓通りますように」
ツイッターも、表示される氏名が「山尾志桜里」から「菅野志桜里」に変わり、背景のプロフィール画像も「SHIORI KANNO」の文字入りのものに差し替えられた。ただ、全部を変更するのはハードルが高く「名前は変えるのも戻すのも、本当に大変」だ。
ユーザー名を変更すると認証マークが消える
典型的なものがユーザー名(@ShioriYamao)で、変更すると影響が大きいため断念した。
「たとえば、@のユーザー名を変えようとしたら、URL自体が変わってしまうので断念。デジタルでのコミュニケーションが名前と紐づいてキャリアを形成していく時代に、結婚と名前変更をセットで強制する制度はあわないよー」
現時点でアカウントからは認証マークが消えている。ツイッター社はウェブサイトで、認証マークが取り消される理由のひとつとして、「ユーザー名(@ユーザー名)を変更した場合」を挙げている。ユーザー名を変更する操作をしたことが影響した可能性がありそうだ。
ツイッター以外にも公式サイトの「yamaoshiori.jp」など、変更の検討が必要な事柄は多い。山尾氏は、泣き顔の絵文字付きで次のように訴えた。
「別姓には反対だけど応援と言ってくださる方にも感謝してます!でもね、ほんとに通称使用じゃ解決できない手間や苦労がありすぎるのよ」
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)
名前は変えるのも戻すのも、本当に大変????たとえば、@のユーザー名を変えようとしたら、URL自体が変わってしまうので断念。デジタルでのコミュニケーションが名前と紐づいてキャリアを形成していく時代に、結婚と名前変更をセットで強制する制度はあわないよー。https://t.co/zAFfGzZu5G
— 菅野志桜里 (@ShioriYamao) November 8, 2021