2021年11月7日に放送された「乃木坂工事中」(テレビ愛知・テレビ東京系)で飛び出した料理「水かけご飯」をめぐり、「乃木坂46」齋藤飛鳥さんが「食べてました」と明かしたところ、スタジオで驚きの声があがった。
山形県の郷土料理として「水かけご飯」を紹介
番組冒頭、「コレなら語れるグランプリ2021」と銘打ったプレゼンのコーナーの1番手として登場した乃木坂46の久保史緒里さん(20)は、自身の出身都道府県が宮城県であるとした後、母親の出身地が山形県であると明かした。その中で、山形県の郷土料理として「水かけご飯」なるものを紹介したのだ。
久保さん曰く、「水かけご飯」とは、その名の通り炊いた米に水を入れるのみというもの。この説明に対し、司会を務める「バナナマン」の2人や他の乃木坂メンバーはけげんな表情を浮かべるも、スタジオ内では早速試食が始まった。
微妙な表情を浮かべる出演者が多かったが、その中で、齋藤飛鳥さん(23)だけは、「私これ......(家庭内で)食べてました」とニッコリ。まさかの反応に対し、他の出演者は齋藤さんの母親がミャンマー出身であることから、ミャンマーではそのような食習慣があるのではないかといった話題になったのだった。
ミャンマー料理研究家に「水かけご飯」について聞いた
「水をかけただけのご飯」に大盛り上がりとなったスタジオだったが、その正体を調べるべく山形市観光協会のウェブサイト「web山形十二花月」を見ると、久保さんの説明に近い「水飯(みずまま)」という料理が紹介されており、「ご飯を水で洗い、粘り気をとり、しょっぱい味噌漬けや胡瓜・茄子漬けと冷たい井戸水や、わき水で食する」との説明がある。J-CASTニュース記者の知人男性(山形県出身)も、「食べたことはないが存在は知っている」としつつ、「自分の周囲の人間は『洗いご飯』と呼んでいる」とも明かした。
一方、ミャンマーで食習慣があるかどうかについて、専門家に見解を求めた。ミャンマー料理研究家の鈴木ラペ子氏にその存在の有無を聞いてみたところ、多民族国家たるミャンマーの一部には、確かに、米飯に水をかけて食べる習慣がある民族があるという。
鈴木氏によると、その料理は「ダジャンライス」もしくは「シンギャンライス」と呼ばれており、主に「ミャンマーのダジャン祭り(水かけ祭り)で提供される」ものだという。また、その歴史については、
「ダジャンライスは古くから存在しており、元はタイ王国の先祖となる、ミャンマーのモン族から広まったと言われているようです」
「下ビルマと呼ばれる、ミャンマーを南北で分割した場合の南側では食べられているようです。(モン族・モン州も南に位置します)」
と解説した。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)