ミャンマー料理研究家に「水かけご飯」について聞いた
「水をかけただけのご飯」に大盛り上がりとなったスタジオだったが、その正体を調べるべく山形市観光協会のウェブサイト「web山形十二花月」を見ると、久保さんの説明に近い「水飯(みずまま)」という料理が紹介されており、「ご飯を水で洗い、粘り気をとり、しょっぱい味噌漬けや胡瓜・茄子漬けと冷たい井戸水や、わき水で食する」との説明がある。J-CASTニュース記者の知人男性(山形県出身)も、「食べたことはないが存在は知っている」としつつ、「自分の周囲の人間は『洗いご飯』と呼んでいる」とも明かした。
一方、ミャンマーで食習慣があるかどうかについて、専門家に見解を求めた。ミャンマー料理研究家の鈴木ラペ子氏にその存在の有無を聞いてみたところ、多民族国家たるミャンマーの一部には、確かに、米飯に水をかけて食べる習慣がある民族があるという。
鈴木氏によると、その料理は「ダジャンライス」もしくは「シンギャンライス」と呼ばれており、主に「ミャンマーのダジャン祭り(水かけ祭り)で提供される」ものだという。また、その歴史については、
「ダジャンライスは古くから存在しており、元はタイ王国の先祖となる、ミャンマーのモン族から広まったと言われているようです」
「下ビルマと呼ばれる、ミャンマーを南北で分割した場合の南側では食べられているようです。(モン族・モン州も南に位置します)」
と解説した。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)