東京都タクシー協同組合「適切な対応ではありません」
女性が乗車したのは、東京都タクシー協同組合に加入している個人タクシーだった。東京都タクシー協同組合によれば、運転手は同組合と東京タクシーセンターから事情聴取を受けたという。
東京タクシーセンターは、タクシー業務適正化臨時措置法に基づく国土交通大臣の指定を受け、公正中立な立場でタクシー業務の適正化と輸送の安全性及び利用者の利便性向上を図る公益財団法人だ。タクシー利用客から寄せられる苦情や要望などの対応を行っている。
J-CASTニュースが新宿でのトラブルについて取材を申し込むと、東京タクシーセンターは11月5日、申告者本人以外の人への情報開示は行っておらず、個別案件の見解を述べることはできないと回答した。
一方で組合は11月8日、乗客がエコーカードを持ち帰ることを制止する行為や乗客を閉じ込めるような行為について「適切な対応ではありません」と見解を示した。運転手がこのような対応を行った理由ついては、こう推測する。
「現場に居たわけではないので、真意は測りかねますが、おそらく苦情案件になるのを恐れたためと思われます」
乗客女性が恐怖を訴え、SNS上でも「これだから個人タクシーには乗りたくない」という声が寄せられていたことについては、こう受け止める。
「当該運転手の行為は許される行為ではなく、弁解の余地もありません。組合としては個人タクシーに対する厳しいご指摘を真摯に受け止める所存でございます。
再発防止の取り組みについては、従前から講習会等でサービス提供及びマナー向上を啓蒙してまいりましたが、今後より一層、教育指導等の徹底を図ってまいります」