帝国ホテルが「キッチンカー」を始めた理由 コロナ禍で新たな試み...「ホテル利用にも繋がれば」

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「新たな価値を生み出し続けていきたい」

   帝国ホテルはキッチンカーでの出店を始めた理由について、こう述べる。

「新型コロナウイルス感染症の拡大以来、食事のテイクアウト需要が高まっていることを受け、また、より多くのお客様に帝国ホテルの味をお届けしたいという想いから、新たな試みとしてキッチンカーによるテイクアウトメニューの販売を開始いたしました」

   帝国ホテルでは20年4月、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う緊急事態宣言発令の影響で、新規宿泊予約を制限するほか、レストランは 1 店舗およびルームサービスのみの営業とし、ホテルショップ・アーケード・プラザも休業するなど大幅な営業縮小を実施した。

   同年6月からは段階的に通常営業を再開。コロナ禍を機に、ホテルに住むことをコンセプトにした「サービスアパートメント」事業や、注文用タブレット端末を使ったオーダーバイキング形式などを導入した。キッチンカーもこうした新たな試みの一つだ。

「帝国ホテルでは、これまでも変えるべきもの、守るべきものを慎重に選別し、時代のニーズを見極め、挑戦を繰り返してまいりました。これからも、新たな価値を生み出し続けていきたいと思います」

   キッチンカーについては「ホテルの味を気軽にお楽しみいただける場として、ぜひ足をお運びいただけましたら幸いです」とコメントした。

   キッチンカーは22年1月14日までの出店を予定している。帝国ホテルは、反響を見ながら販売期間の延長や土日の販売、販売場所の拡大などを検討していきたいとしている。

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