「一挙手一投足から目が離せません」
現役引退後はタレントとして活動し、バリ島に移住。そして、19年11月に14年ぶりに現役復帰することを宣言して驚かせた。1年間のトレーニングを経て、20年12月に行われた12球団合同トライアウトではスライダーをはじき返して左前打を放った。
12球団から獲得のオファーは届かなかったが、前代未聞の挑戦は衝撃だった。日本ハムに所属していた時の番記者は、「シェイプアップされた体を見て驚きました。48歳とは思えない肉体で動きも俊敏だった」と振り返る。
「新庄はファンを喜ばせることを誰よりも強く考えている。大差で負けている試合で、『代打・オレ』って審判にコールして代打で登場する可能性があると思います。一挙手一投足から目が離せません」(スポーツ紙デスク、同上)
実際、21年11月4日の会見でも、日ハムOBで野球解説者の岩本勉さんから「代打オレ」の可能性に関する質問が出た。これに新庄氏は、
「実は今年の一年、野球の勉強しながら体は作ってきました。あと一回トライアウト受けるチャンスがあるんで、それは今ちょっと考えてます。そこで監督の僕が『あの選手いいやん!獲ったろうかな』という考えは頭の中にちょっとあります。後は球団と話し合います」
と冗談めかして答えていたが...。
球界の伝統にとらわれない「新庄ファイターズ」が楽しみだ。(中町顕吾)