FPSブームで「ゲーム酔い」の悩み増える?
大正製薬によれば、「3D酔い」や「ゲーム酔い」に関する特集ページは2021年3月から掲載している。注目した背景についてはこう述べる。
「『VR酔い』『3D酔い』などのワードが検索サイトやSNS上で増加していることに注目しました。VR酔い(映像酔い)については、酔いの起こる機序が普通の乗り物酔いと同じということもあり、VR慣れしていない人はVRで酔う可能性が非常に高いと考えました。また、FPSの盛り上がりにより2021年度のVRヘッドマウントディスプレイ市場が2016年に比べ1900%前後まで伸長するだろうという点も注目しています」
FPS(ファーストパーソン・シューティングゲーム)とは、自身が操作するキャラクターの視線でシューティングを行うゲームを指す。昨今は「エーペックスレジェンズ」、「レインボーシックス」などの人気タイトルが幅広い世代に親しまれている。そんな中、よりゲーム空間への没入感を楽しむために、頭部に装着するディスプレイ「ヘッドマウントディスプレイ」の需要も高まるものとみられている。
しかし一人称視点で立体感のあるリアルな画面に向かい続けていると、気分が悪くなってしまうという人も少なくない。FPSブームによって生じるプレイヤーの悩みに応えるため、今回の特集ページを作ったというわけだ。
今回の特集ページについて、大正製薬は次のようにもコメントしている。
「バーチャルリアリティーの世界が身近になる中で、3D酔いに悩む人も増加しています。3D酔い対策や健康のためにもあまり長時間プレイし続けずに、時間を決めて適度に楽しむことが大切です」
(J-CASTニュース編集部 瀧川響子)