通天閣のデマ画像が拡散...ネオンに「(ワクチン)射っちゃダメ」 苦情相次ぎ業務支障、社長怒り

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   大阪・新世界のシンボル「通天閣」をめぐり、悪質な誤情報が拡散しているとして運営会社が注意喚起している。通天閣のネオンサインに、新型コロナワクチンの忌避につながるような標語が掲出された画像が拡散したためだ。

   通天閣観光の高井隆光社長は2021年11月5日、J-CASTニュースの取材に「こういうフェイクニュースを流されるのは腹立たしい」と話す。

  • 通天閣(写真:アフロ、2020年5月14日撮影)
    通天閣(写真:アフロ、2020年5月14日撮影)
  • 通天閣ツイッターより
    通天閣ツイッターより
  • 通天閣(写真:アフロ、2020年5月14日撮影)
  • 通天閣ツイッターより

「なんで許したのか」と苦情相次ぐ

   通天閣のツイッターアカウントは4日、通天閣のネオンサインに「治験中 射ったらあかん」「射っちゃダメだよ」と表示された偽画像がSNSで広まっているとして、「この様な行為は愉快犯としか思えず威力業務妨害として対応を検討しております」と注意を促した。

   J-CASTニュースが調べたところ、一般のツイッターユーザーが2日、「このワク〇を射たせることが目的の嘘コロ騒動が許せません(中略)宜しければ自由にお使いください」(原文ママ)などの文言とともにこの画像を投稿し、少なくとも1000件ほどリツイートされていた。

   高井さんによれば、3日夕ごろから「本当に出しているのか」「なんで許したのか」などと問い合わせが相次ぎ、調べたところツイッターやインスタグラムで画像が広まっていた。業務に支障をきたし、拡散量も増えていったため、ツイートで収束を図った。

「今は新世界、通天閣を囲むこの地域は観光業、飲食業が疲弊しており、緊急事態宣言が解除されるなどして1年3か月ぶりに緑のライトアップができました。回復の兆しが見え始めた中で、なぜこういうことをするのか意味が分かりませんし、こういうフェイクニュースを流されるのは腹立たしいです。通天閣だけの問題だけでなく、大阪の問題になってしまいます」

   画像に写る通天閣は緑色にライトアップされていた。大阪府の独自指標「大阪モデル」に合わせ、警戒度が高い順に赤、黄、緑に変化する。21年10月25日に警戒解除され、約1年3か月ぶりに通天閣に緑が灯った。

   こうした問題意識があり、「訴えたいわけではない」と思いつつも法的措置を示唆した強いメッセージを投稿した。現在、拡散した投稿はアカウントごと削除されている。

   高井さんは「人類の敵はワクチン肯定派、否定派ということではなくコロナウイルスなので、通常の状態の戻れるように一致団結してコロナ禍を乗り越えていかないといけない」と呼びかけた。

姉妹サイト