元プロ野球選手で野球評論家のG.G.佐藤氏(43)が2021年11月4日に配信した自身のユーチューブチャンネルで元ロッテの清田育宏氏(35)の訴訟問題に言及した。
清田氏は21年5月に度重なる不適切な行動などを理由にロッテから契約解除された。清田氏は、この処分に対して解雇権の乱用だとして地位の確認や慰謝料などを求める訴訟を東京地裁に起こし、11月4日に第1回口頭弁論が開かれた。
佐藤氏「今日が第1回の口頭弁論だということは知らなかった」
これまで清田氏の球界復帰へ向けて練習などをサポートしてきた佐藤氏は「【裁判で大炎上】清田育宏に会いました」とのタイトルで動画を配信し、メディアによる裁判報道がインターネットなどで炎上した理由について独自分析しつつ私見を述べた。
動画冒頭で11月4日に清田氏と面会したことを明かした佐藤氏は、裁判報道が11月6日に開幕を控えるクライマックスシリーズ(CS)直前で球界にとって大事なタイミングだったことや、清田氏に非があったにもかかわらず慰謝料を求めたことが今回の炎上に繋がったと分析した。
清田氏が裁判を起こした事実を知っていたという佐藤氏は「今日が第1回の口頭弁論だということは知らなかった」と明かし、口頭弁論の時期に関しては裁判所の決定に従うだけで「清田にはどうにもできない」とフォローした。
給料の未払い、契約解除は「戦った方がいい」
また、清田氏が慰謝料を求めたことに関しては「慰謝料に関しては個人的には必要なかったと思いますね」とし、「清田の方にも俺としては悪かったと思う部分は多いと思うから慰謝料に関しては取り下げていいのかと。そこは請求しないで給料の未払い、契約解除に関してだけは未来を守るためにもここは戦った方がいいかなと思っています」と持論を展開した。
さらに「本人は悪いと思ってますし、2年契約に関してはもらうべき権利だから、そこは本人はしっかり戦いたいと言ってるから、そこはいいと思います僕自身も。(複数年契約の)意味がなくなるので。前例を作るのは良くない。これからのプロ野球選手を守るためにも前例はよくないと思います」と主張した。
ロッテ時代の後輩の球界復帰をサポートしてきた佐藤氏は「今後、一生懸命清田がNPB残るために積み上げてきたんだけどね。これでチャンスがなくなるのもかわいそうなので」と気遣いながらも今後のNPB復帰について「厳しくなったのかな」との見解を示した。