中日・立浪新監督と首脳陣の顔ぶれが2021年11月2日に明らかとなり、4日にはナゴヤ球場で秋季練習がスタートした。
チームの課題は今季5位に終わった最大要因の貧打克服であり、野手の打撃力向上にファンの期待がかかる。とりわけ18年ドラフト1位の根尾昂、19年1位の石川昴弥へのファンの期待は高い。
「守備の方はやればやるほどうまくなる」
立浪氏は就任前の21年春の中日キャンプに臨時コーチとして参加、中日2軍監督に就任する片岡篤史氏とのYouTubeチャンネル上での対談(8月12日配信)で指導した野手らの印象を語っている。
京田陽太との遊撃レギュラー争いが注目される3年目の根尾について、「もっと守備練習しないと」と話すも「最初ちょっと我慢すればショートで使える」「守備の方はやればやるほどうまくなる」と評価。一方で立浪氏によれば「(根尾本人は)外野でバッティングを活かしたい」との意向のようである。京田に対しても「今本当のレギュラーと呼べるような感じの成績ではないので、根尾も頑張ればレギュラーを争える」と、京田・根尾の双方にハッパをかけた。
石川については「遠くに飛ばせる」「そんなに振ってないけども飛んでいく。清原さんに近いようなイメージのバッター」と言及しつつも「全部ポイントが近い」「タイミングが固い」と課題を指摘。今季66試合出場、打率2割9厘と不調に終わった阿部寿樹についても「ホームランバッターではないのに振りすぎる」「打率2割8分・9分でもチャンスでしぶといバッティングをしてほしい」と述べた。
順位を上げるためには「1点を取るための貪欲さが欲しい」と言う立浪氏。「ホームランで点を取れないのだから、ランナーをしっかり進めるとかしっかり送るとか、次の走塁を貪欲に狙うとかの意識が少ないのかなと思いますね」と2021年の野手陣を評価する。
根尾は「早くどこかにしぼらないと」
前出の片岡氏との対談動画は8月のものだが、中日監督就任直後の10月29日に「メ~テレニュース」に出演していた立浪氏。根尾のポジションについては、
「これから見て考えていきますけど、早くどこかのポジションに絞らないと内野も外野も中途半端になってはいけないので、早い決断はしないといけないなと思います」と話している。