野党共闘はなぜ失敗したのか 惨敗の立憲民主、政治評論家が指摘した「維新との差」

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「立憲はリベラル過ぎて、保守層の人たちは維新に逃げた」

   共闘がうまくいかなった理由については、有馬さんはこう指摘する。

「立憲民主党が自らの政策を捻じ曲げたわけではなく、共産党が候補者を立てなかっただけです。共産党も立憲の候補に対して力を入れて応援していたわけではありません。しかし、共産党が一緒になったことで、普段は違うのに選挙のときだけ協力することが気に入らない人が多かったと思います。政権を取れば閣外協力という形でしたが、外交政策でも一緒だとおかしいと思われてしまったのでは。足せばどうにかなると考えたのだと思いますが、うまくいきませんでしたね」

   連合の芳野友子会長も、共闘に異議を唱えており、応援しているのになぜという組合員も多かったのではないかと有馬さんはみる。

   日本維新の会が躍進したのは、こうした有権者の心理が影響したのではないかと分析した。

「自民がいいとは思えないが、立憲はリベラル過ぎて、保守層の人たちは維新に逃げたのではないかと思います。維新が獲得した議席は、大阪と兵庫の1議席以外は、すべて比例です。選挙区では自民に入れて、比例は維新にした人も多かったのでは。大阪では、市議やバス運転手らの給与削減などの成果を上げて、維新しかないという人は多いですね。これまで自民と合流するのではと言われてきましたが、改革ができると支持を広げて、大阪以外でも独自の活動で少しずつ根を張ってきています。これに対して、立憲は、共産に票を借りようとしているだけで、根を生やす努力をしてこなかったようにも見受けられますね」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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