両足義足の僕が2万2000歩、5時間歩く 足はガクガク震え...それでも完走できた理由

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人と交流することは「居場所」を作ることでもある

   いろんな思いを持ちながら臨みましたが、みんなと一緒に歩いて改めて気付いたのは、自分が周囲の人のおかげで成り立っているということ。本もYouTubeもSNSも、誰かが見てくれなかったら僕は何者でもありません。こうして応援してくれる人がいるから、僕は充実した活動ができています。僕のYouTubeが「心の支えになっている」と言ってくれる方もいます。必要としてくれる方とは近い距離で接したい、もっと交流していきたいと思いました。

   人と交流することは「居場所」を作ることでもあります。今、新型コロナウイルス禍で1人の時間が長くなり、寂しさを感じる人も多いでしょう。でも、居心地の良い場所はいろんなところにあるはずです。そんな居場所を作ることで、僕自身も寂しくなくなるし、誰かを救うこともできるかもしれない。コミュニティが大きくなるほど繋がりが増えて、孤独感はなくなっていくと思っています。

   YouTubeやSNSを通じて、僕は数多くの人と交流することができています。一方で、リアルに顔を合わせてコミュニケーションを取るのは、インターネットとはまた違う良さが詰まっています。直接会って話すことは、言葉で言い表しづらいけど、すごく大事なことだと感じました。

   イベントの前は不安の方が大きかったです。手足を失ってから、何時間も歩いた経験はありませんでした。僕にとっては大きな挑戦でした。

   でも、両足義足で5時間歩けました。人との出会いもありました。小さい子ども達が僕のYouTubeを見てくれていると知れたのも嬉しかった。終わった後、「幸せな5時間」「勇気を出して会いに行ってよかった」とDMをくれた参加者の方もいました。そんな言葉に僕自身、よりモチベーションが沸いたし、また同じ企画をやろうと思いました。

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