広島の佐々岡真司監督が来季も指揮を執ることがメディアで一斉に報じられた。報道によると、球団からの続投要請を受けて受諾したという。
就任1年目は5位に低迷。今季も交流戦は最下位に沈むなど前半戦は苦しんだが、9、10月は勝ち越すなど、大失速した巨人を追い上げた。だが、CS進出には届かず4位が確定。3年連続Bクラスが決定した。
「ベンチワークにも疑問が残ることが多々あった」
「小園海斗、林晃汰、羽月隆太郎、宇草孔基が台頭し、抑えに抜擢した新人の栗林良吏が大活躍するなど若い力は確実に出てきている。ただ、広島伝統の粘り強さが影を潜めている。勝負所で投手陣が踏ん張れず、打者も1点が取れない。ベンチワークにも疑問が残ることが多々あった。
不動の4番・鈴木誠也が今オフにポスティングシステムでメジャー移籍する可能性があり、大幅な戦力ダウンが避けられない中、佐々岡監督は就任3年目の来季にどうチームを立て直すか。現状では決して簡単ではないでしょう」(スポーツ紙デスク)
確かに、投打共にタレントはそろっている。先発陣は大瀬良大地、森下暢仁、九里亜蓮、床田寛樹の4枚に加え、高卒2年目左腕の玉村昇悟も今季は頭角を現した。救援陣も栗林をはじめ、ドラフト2位左腕・森浦大輔、大卒3年目の島内颯太郎、日本球界最速タイの165キロを計測したコルニエルなど楽しみな投手が多い。
打線も菊池涼介、西川龍馬、坂倉将吾、曾澤翼、野間峻祥に加えてベテランの松山竜平、長野久義と若手を支える実力者たちがそろう。外国人選手たちが稼働しなかったのは誤算だったが個々の選手たちの能力は高い。だが、結果が伴わない。
ファンからは不満の声「なぜ監督続投の選択肢が浮かぶのだろうか」
SNSでは「何度も見てきた継投ミス、ベテラン重用の起用法...今まで理解不能の采配を見てきたのに、なぜ監督続投の選択肢が浮かぶのだろうか」、「楽しみな選手が多いし十分戦える陣容だけど、佐々岡さんは勝負師じゃない。監督に向いていないよ」「佐々岡のどこに評価して続投なのか理解できません」と、続投報道に辛らつなコメントが多い。
16~18年に球団史上初のリーグ3連覇を飾ってから3年が経つ。
佐々岡監督は「勝負の3年目」で黄金時代を取り戻せるだろうか。