社内でのカラオケ大会――。もし「青春時代に聴いていた曲」を、年の離れた部下が突然歌いだしたとしたら...それは、部下が話題のプレイリストで「予習」を済ませていたからなのかもしれない。
ネット上では現在、30代・40代の上司と「カラオケに行く前に練習しておきたい曲」が話題になっている。プレイリストを見た「上司世代」からは、「なんて嫌なプレイリストだ...」「とても悲しい」という声がツイッターに聞かれている。
175R、浜崎あゆみ、TM NETWORK...
話題を呼んでいるのは、アップルミュージックにある「30代(40代)の上司とカラオケに行く前に練習しておきたい曲」というプレイリスト。それぞれの年代の上司とカラオケに行く際、この曲を歌えば場が盛り上がるのではないか、というものだ。
「30代向け」では90年代後半~00年代の曲がメインだ。例えば、GLAYの「HOWEVER」(97年)やDragon Ashの「Life goes on」(02年)、175Rの「空に唄えば」(03年)などロック系の楽曲や、宇多田ヒカルの「First Love」(99年)、浜崎あゆみの「M」や「SEASONS」(ともに00年)、倖田來未の「Butterfly」(05年)といった「歌姫」系の楽曲が目立つ。
一方、「40代向け」で多いのは80~90年代の楽曲。工藤静香の「MUGO・ん...色っぽい」(88年)、Winkの「淋しい熱帯魚」(89年)といった女性アイドルの楽曲から、TM NETWORKの「Get Wild」(87年)、TRFの「survival dAnce 〜no no cry more〜」(94年)、篠原涼子の「恋しさと せつなさと 心強さと」(94年)など、いわゆる「小室系サウンド」の楽曲も多くリストアップされている。
プレイリストを見た「上司世代」のツイッターユーザーからは、こんな声が漏れている。
「なんて嫌なプレイリストだ...」
「なんだかとても悲しい」
「こんなことされる歳になってしまったのね」
「アラフォーの背筋を凍らせるやつだぜ...」
自分の好きな楽曲が「部下に予習されている」――。そんな上司の悲哀を嘆く声が目立っていた。一方で「好きな曲歌えよー」「若者は若者らしく新しい曲を歌ってほしい」と、上司に気を遣わずカラオケを楽しんでほしいという声も聞かれた。