人気アニメ「ご注文はうさぎですか?」(略称・ごちうさ)とコラボした紙パックの紅茶「リプトン」が「意図と違う形」で使われたとして、コラボサイト上で遺憾の意が表明され、注目されている。
ネット上では、その使い方のケースが次々に挙げられ、様々な意見が出ている。販売元の森永乳業は、「コメントは控えさせて下さい」とだけ取材に話した。
性的な目的で使っている人たちがいるとの指摘も
ごちうさは、Koiさんの4コマ漫画が原作で、それを元にしたアニメが、2020年まで3期にわたってTOKYO MXテレビなどで放映された。女子高生のココアが下宿先の喫茶店「ラビットハウス」で働く中で生まれる様々な人間模様を描いたものだ。
森永乳業では、21年10月18日の週から、アニメのキャラたちを描いた500ミリリットルのレモンティーなどの紙パック紅茶を期間限定で販売している。キャラごとに全部で9種類があり、グラスやティーポットなどを手にしたキャラが紙パックの正面に描かれている。
コラボサイトも立ち上げられたが、28日ごろから、サイト上に次のような文面がアップされたと話題になった。
「お客さまからのご指摘で、コラボパッケージが意図と違う形で取り扱われている事例が確認され、残念に思っております。コラボパッケージとともにリプトンティーをみなさまで楽しんでいただけますと幸いです」
文字が赤字で強調されており、文面が赤い枠で囲まれている。
ただ、文面にある「意図と違う形」がどんなものなのか、サイト上では説明はなかった。ツイッター上などでは、そのことについて、様々な推測が書き込まれている。
最も指摘が多かったのが、紙パックを性的な目的で使っているケースだ。
キャラの胸に穴を開けてミルクティーをコップに注ぐなどした写真がいくつか投稿されていた。中には、キャラの名前を書くなどした検尿コップに紅茶を入れた写真を投稿したケースも、いくつか見られた。
森永乳業「これ以上のコメントは控えさせて下さい」
「そこまでは悪いこととは思わない」と擁護する向きも一部であったが、「流石にヤバくないか?」「見てて不快」などと疑問や批判も相次いでいる。また、「作品を侮辱してるとしか思えない」「もうアニメや萌え絵とコラボするのやめた方が良い」といった意見も出ていた。
前出のような投稿が10月28日ごろに炎上すると、写真のツイートを削除したり、ツイッターアカウントを閉鎖したりする投稿者が次々に出た。そのまま何も対応しないケースもあったほか、ある投稿者は「ごめんなさい」と販売元への謝罪に追い込まれた。
一方で、以前から他の商品でこうしたことをする人たちがいたとの指摘もあり、「ネタだよ」と騒ぎに便乗した投稿だったと主張するケースもあった。
もっとも、紙パックについては、キーホルダーに仕立てたり、ペン立てに使ったりした写真の投稿も多く、性的な目的で使っているのは一部のようだ。
「意図と違う形」とはどんなものなのかについて、森永乳業の広報IR部は29日、J-CASTニュースの取材にこう答えた。
「当件に関する取材は、基本的にすべてお断りしており、これ以上のコメントは控えさせて下さい。当社としては、サイト上での対応をまず行っており、必要があれば今後の対応も検討していきます」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)