プロボクシングのWBA世界ミドル級スーパー王者・村田諒太(35)=帝拳=が、2021年12月29日にさいたまスーパーアリーナでIBF同級王者ゲンナジー・ゴロフキン(39)=カザフスタン=と王座統一戦を行うと、米スポーツ専門局ESPN(WEB版)が21年10月27日に報じた。
来週にも正式発表される見通し
日本ボクシング史上最大級のビッグマッチが現実味を帯びてきた。ESPNが複数の情報筋から得た情報によると、村田、ゴロフキン両陣営が王座統一戦を行うことで合意。来週にも正式発表される予定だという。
村田は12年ロンドン五輪ミドル級金メダルを手土産に13年8月にプロデビュー。17年5月に行われたWBA世界ミドル王座決定戦でハッサン・ヌダム・ヌジカム(フランス)に判定負けしプロ初黒星を喫するも、同年10月の再戦で7回終了TKO勝ちし念願の世界王座を獲得した。
対するゴロフキンは04年アテネ五輪ミドル級銀メダリストで、06年5月のプロデビュー以来無敗のまま世界の頂点に登りつめた。
15年10月には世界主要3団体の王座を統一。18年9月にサウル・アルバレス(メキシコ)に敗れるまで無敗(1分け含む)を誇り、WBA王座を19回、WBC王座8回、IBF王座4回の防衛を果たしたスーパー王者だ。プロ戦績は43戦41勝(36KO)1敗1分。
金平会長「今、日本人選手がからめるであろう最高のカード」
正式発表には至っていないものの、日本国内で王座統一戦が実現すれば日本ボクシング史に残るビッグマッチとなる。
協栄ジムの金平桂一郎会長(55)はJ-CASTニュースの取材に対し、「もし日本で開催すれば、マイク・タイソン以来のインパクトがある」と、88年と90年に東京ドームのリングに立った元ヘビー級統一王者を引き合いに出して衝撃の度合いを表現した。
金平氏は、ゴロフキンが過去の防衛戦で日本人選手と対戦していることから「日本のボクシングファンもゴロフキンがどれだけすごい選手かを認識している」と指摘し、「今、日本人選手がからめるであろう最高のカードだと思います。新型コロナウイルスの影響でボクシング界にずっと閉塞感が漂っていたので、そういう意味でも価値ある試合になるでしょう」と語った。
また、金平氏は新型コロナウイルス感染拡大が懸念されるなかでこのようなビッグマッチを実現させることは並大抵のことではないとし、「この試合にかけるプロモーターをはじめ村田選手、関係者らのものすごいパッションと、並々ならぬ意気込みを感じます」と率直な感想を述べた。
??ON THIS DAY: GGG's big KO??
— Sky Sports Boxing (@SkySportsBoxing) October 18, 2021
?Back in 2014 @GGGBoxing landed a devastating left hand on Marco Antonio Rubio?? pic.twitter.com/UAHZODp1eH